【真相 3(7)(19)】1948-06
出版者 鶚出版
出版年月日 1948-06
https://dl.ndl.go.jp/pid/3555910/1/1
宮様商賣一ヵ年を探る
かれらは何をしているか?
https://dl.ndl.go.jp/pid/3555910/1/4
(第三幕)家主の稼ぎ月十萬圓の段
つぎに東久邇の兄朝香鳩彦は
かつては皇族一の財産家だつたが、
財産税ですつかりとられ、
軍人父子で一時金も少なく、
元皇族中でのプロレタリア。
鳩彦は今熱海狩場に隱棲、
三人の女中を使つて晴耕雨讀。
一子孚彦(元陸軍飛行中佐)は、
八、六、四歳の一男二女とともに
千賀子夫人と昨年末葉山の小松元侯爵の邸から
現在の西荻窪の別邸に移り、
東大工學部に聽講生として通學。
使用人も男一、女三と「できる範圍」に
きりつめてやつているが、
賣り食いはしていない。
というのが、
白金臺町の舊本邸が現在外相官邸、
月額三萬圓(昭和二十二年度)の
家賃がはいつているからだ。
この家主稼業による収入は、
元宮樣たちのドル箱で、
竹田(商相官邸)の五萬圓、
李王家(參議院議長官舎)の十萬圓がある。
李王家の場合、
紀尾井町一萬二千坪の廣壯な屋敷とはいえ、
本館のみの間貸しであつてみれば十萬圓は法外。
兪@夫人(梨本守正長女方子)、
長男玖@(元王世子、學習院新制高校一年)
との三人家族に數人の召使をおいての生活費
六、七萬圓(李王家職員談)を
まかなつて餘りあるが、
李王家の職員氏いわく、
「これは内密になつております」と。
竹田邸の一部、
洋館は月五萬圓の家賃、
ガス、水道代三萬圓、人件費十萬圓、諸雜費三千圓。
水長は「何や知らんが調子がええでえ」と
フンドシ一つで撞球に興じている。
家主の竹田は昨年末生れた子供をふくめて一家七人、
男女各六人ばかりを使つている相當の大世帶。
家賃が入らなければ職員の給料も
はらえないという
どんづまりながら、
當主の恒德(元陸軍中佐)は
別に事業をやるでもなく
(山室宗文など出入りしているが)、
好きな道の日本スケート連盟や
日本馬術連盟(豫定)の會長におさまり、
夫人も例の「夏目」に時折出かける程度。
ただ邸内の畠を職員に二反歩からつくらせて、
去年は甘藷二百貫、馬鈴薯五俵の収穫。
自動車もいまだに二臺おいている。
水長はんも相當感謝されていい。
邸宅でもうけた口では北白川もその一人。
高輪の御殿の日本建ての方を
衆議院議長官舎に七百二十萬圓で賣りはらい、
一昨年十二月から澁谷八幡通りの文相官邸前、
小山榮三方(細君の母方が北白川大妃などの里親)
に間借生活。
先代永久王が昭和十五年に蒙疆で飛行事故で
不慮の死をとげたので、
家族は祥子夫人に當主道久君(一二)、
肇子さん(一〇)と
房子元大妃の四人、
男三人女四人を使つて、
祥子さんは好いおタタさまになりきつている。
(第四幕)貧すりや鈍するプロ皇族の段
https://dl.ndl.go.jp/pid/3555910/1/5
一九四八年六月一日 發行
眞相(第三巻第七號 通巻第十九號)
定價 三十圓
送料 一圓
半年概算 百八十圓
編集 發行人 佐和慶太郎
印刷所 日本印刷工業株式會社
發行所 人民社
東京都中央區銀座西二ノ三
電話 京橋(56)〇四六四番
振替 東京一一五二一一番
https://dl.ndl.go.jp/pid/3555910/1/20
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