【流転の青春:中国人民解放戦争従軍記】1986
著者 横山甲子蔵 著
出版者 [横山甲子蔵]
出版年月日 1986.4
https://dl.ndl.go.jp/pid/12177141/1/1
第七章 再び九江を訪ねて
九江会の結成
光陰夢の如し。
昭和も五五年(1980)になった。
中国から帰り
死にもの狂いで生きる闘いをすること二七年、
振り返れば一場の夢であった。
一九八二年(昭和57)五月
所用があって仙台に出かけた
私と妻は友人をたずねた。
https://dl.ndl.go.jp/pid/12177141/1/204
翌日仙台からの帰り郡山に住む
太田先生のお宅にお邪魔した。
初年兵当時からの親友鈴木君も郡山に住んでいた。
太田先生のところで三夫婦揃って餃子を作り
当時を偲びながら、
ここで私は昨夜寝ずに考えた
九江会の計画を相談した。
先生も、鈴木君も賛成で、
それなら堤さんにも話してみようと
いうことになって、
その場で北九州市に住む
堤実隆さんに電話を入れた。
堤さんは
「いまごろやっとその気になったのか、遅すぎるぞ。」
といった。
太田先生は私に
「足立(道五郎)先生に相談するように。」といった。
もちろん私もそのつもりでいた。
私たちが九江時代を考える時、
足立(道五郎)先生、太田先生を抜きにしては
考えられなかった。
岡さん、鈴木君はじめ数名で九江会設立準備会をつくり、
発足へ向けて動きだし私が事務局を担当することになった。
準備会で案を練り
翌年[昭和58年(1983)]五月伊豆長岡で
第一回総会を開く運びとなった。
消息のあきらかな人六五名に趣意書と、
足立(道五郎)先生、太田先生の手紙を添えて
案内状を送った。
当日は三八名の出席があり、
この種の会としては盛会であった。
中国帰国者の会は他にも、
ハルピン満赤会、謝家溝会、回想四野会など
いくつも会があって、
それぞれ活動をつづけている。
九江会は会長を足立(道五郎)先生、
副会長を太田先生にお願いし、
今後親睦団体として活動することになったが、
この会は会則とか規約といった堅苦しいものはなく、
あの九江当時共に苦労を分ち合い、
助けあってきた仲間同志が、
年に一度集り当時を思い起し、
日中の友好と、
不再戦を語り合う親睦会で、
長岡の一夜は楽しい語らいの場となった。
メッセージを添えて九江会の結成を直ちに
九江一七一医院へ連絡した。
https://dl.ndl.go.jp/pid/12177141/1/205
訪中の時期を一九八四年(昭和59)十月と決め、
別表のような計画をたて五月末までに希望者を募った。
費用は一人三十万円前後だったが、
いざ実行の段になるとそれぞれ支障ができ
最終的には十二名(別表)に決った。
すでに六十歳前後になっている仲間のあいだでは、
三十万の費用はそれほど重い負担ではなかったが、
まだほとんどの者は現役で働いており、
十日間仕事を休んで
この旅行に参加することが無理のようだった。
特に会長の足立(道五郎)先生は
当初参加を予定しておられたが、
七月に健康保険法の改正が行なわれ、
十月から実施という状況を目の前にして、
病院長という重責のある(足立道五郎)先生には
十日間病院を休むことは到底無理であり
残念ながら取消された。
私はあの解放戦争当時から
(足立道五郎)先生の
責任感の人一倍強いことを尊敬していた。
また、私もいま社会保険労務士として
健康保険法のいかなるものかをよく知っていた。
そのため(足立道五郎)先生に無理に
お願いすることはできなかった。
その代りあちらに行ったら
(足立道五郎)先生のこうした現状と、
お元気で活躍しておられることを
皆さんに伝えようと考えた。
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九江会訪中国旅程表:昭和59年(1984)10月10日~19日
参加者十二名
https://dl.ndl.go.jp/pid/12177141/1/207
流転の青春 横山甲子蔵著
頒 価 4,000円
「流転の青春」
中国人民解放戦争従軍記
1986年3月30日 印刷
1986年4月15日 発行
著 者 横山甲子蔵
〒399 長野県松本市芳川小屋256-9
TEL 0263-58-9203
印刷所 中信凸版印刷株式会社
〒390 長野県松本市城西1丁目2-2
TEL 0263-32-4209
https://dl.ndl.go.jp/pid/12177141/1/242
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