〔写真〕大連醫院・中央試驗所【満洲写真帖. 昭和4年版】
〔写真〕上 大連醫院の景 p30/93
〔写真〕下 中央試驗所
城といふ感じがする。
飛棟天を摩し
齊雲落星厥の高を競ふに足らすと形容したい程である。
高燥なる地の利を占め巍然として大觀を成した
大連醫院は實に東洋一の病院の名を愧しめない。
大正十五年 今の新築醫院へ移轉したのであるが、
工費六百萬圓を費し病床を有すること五百八十一、
本館、隔離病床、動力室、
共に最新式の諸設備至らぬはなく
滿洲醫界の爲に大きな貢獻をなしつゝある。
中央試驗所は大連伏見臺にある。
諸般の分析、試驗、檢定及鑑定、
工業に關する理化學的研究及調査に從事してゐる。
滿鐡の經營にかゝり、
地質調査と共に滿蒙に於ける富源を開發し
事業計畫を學的に基礎づけることに
貢獻し來つた事蹟は大きい。
昭和四年三月十五日印刷
昭和四年三月二十日發行
昭和四年版
=定價 金壹圓五拾錢=
編著者 南滿洲鐡道株式會社
社長室情報課
發賣所 社團法人 中日文化協會
大連市紀伊町九十一番地
印刷所 凸版印刷株式會社
東京市下谷區二長町一番地
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