新聞記事文庫 軍事(49-085)
大阪朝日新聞 1940.3.26(昭和15)
靖国神社の新祭神
誉れの一万二千七百九十九柱
きのう「合祀」発表さる
事変下五たび迎える靖国神社春の臨時大祭は
来る四月二十三日の招魂式に次いで
二十四日から五日間軍事参議官塩沢幸一海軍大将を
臨時大祭委員長として厳かにとり行われるが、
新合祀の英霊については所属部隊または関係官庁からの上申に本づき
陸、海軍両当局の手で手続中のところ御裁可あらせられ合祀仰出されたので
二十五日午後四時陸、海軍両省からその氏名が発表された、
新に祭神の列に加る護国の英霊は満洲事変および支那事変関係のうち
昭和十三年五月末日までに戦死、戦傷病死などを遂げた
陸、海軍軍人および軍属で
陸軍一万二千六百二十九柱、
海軍百七十柱
合計一万二千七百九十九柱に上っている
そのうち陸軍側は満洲事変関係の合祀者が
佐野竹男歩兵大尉以下五十一柱、
満洲事変関係特別合祀者が
小笠原保太郎砲兵大佐以下二百七十九柱、
支那事変関係の合祀者が井手竜男少将以下一万八百八十五柱、
同特別合祀者が儀我誠也少将以下千四百十四柱、
また海軍側は今事変関係が得猪治郎中佐以下百十二柱、
今事変関係特別合祀者が上原徳次郎中佐以下五十四柱、
満洲事変関係が四柱である
昨秋までに靖国神社に合祀された祭神は十六万六千六百一柱で、
今回の第五十六回臨時大祭で祀られる新祭神を加えれば
祭神は総計実に十七万九千四百柱に達するわけである、
なお今回の合祀者中には軍神西住戦車長や
その機は天覧の光栄に輝いた大内稔砲兵少佐の燦たる名前も見え、
また軍属中には
通訳、傭人、工人、鉄道技手、野戦郵便局員、厨夫などもあるが
昭和十三年五月末日までの戦没者にして
いまだ合祀の運びにいたらないものも多少あり、
これについては軍当局では手続きを急ぐことになっている
合祀者(佐官以上)
陸軍の部
△少将 儀我誠也(東京) 井手竜男(福岡)
△歩兵大佐 成島栄寿(山梨) 厚地与一(金沢)
△砲兵大佐 小笠原保太郎(金沢)
△輜重兵大佐 梅住栄太郎(高田市)
△歩兵中佐 加村旭(松江) 益田兼英(東京) 細見三郎(茨城)
青木国男(□城) 下川義一(福岡) 宇根本四六(呉)
岡本岩男(鳥取) 浅井敏夫(岐阜) 児森高槌(小倉)
河野通(大分) 荒井豊吉(長野) 武藤恒雄(岐阜)
亀谷貞朝(奈良)
△騎兵中佐 森本浩(防府)
△砲兵中佐 筧●郎(岐阜)
△工兵中佐 栗本進(京都)
△航空兵中佐 柴鉄熊(鹿児島) ※下記
△獣医中佐 日高万寿夫(宮崎) 鈴木冨治(宮城)
△歩兵少佐 金子鹿八(福島) 佐賀房吉(島根) 桑原忠治(防府)
剱持精一(山口) 古沢喜兵衛(宮崎) 千場英喜(熊本)
大園庄蔵(鹿児島) 青柳長六(山形) 土佐喜一郎(新潟)
佐分利和雄(福山) 藤田弥五郎(兵庫) 岡本隼之助(兵庫)
福井重幸(鳥取) 中川胤良(鳥取) 秋崎近蔵(鳥取)
谷内利晴(高知) 小野村庄三(茨城) 小泉寅三(水戸)
今井勘作(埼玉) 関愛人(長野) 恒吉幸雄(鹿児島)
伊藤明衛(長野) 近藤亦男(千葉) 杉野勝一(門司)
田中嘉衛(三重) 小柳音次郎(福岡) 高橋堅右衛門(宮城)
西垣健治(兵庫) 片山佳美(鳥取) 明田重三(佐賀)
木村幹夫(熊本) 藤林保之(津) 大宮錠太郎(名古屋)
中島俊夫(高知) 指宿通春(鹿児島)
△騎兵少佐 武田正武(水戸) 牧野威(東京)
△砲兵少佐 三宅八百一(岡山) 三谷安(高知) 伊藤要平(福岡)
秋山貞造(東京) 中村良夫(岡山) 吉元勝紀(佐賀)
△工兵少佐 松田喜久馬(千葉) 佐藤庄二郎(山形)
△航空兵少佐 河村清(岐阜)
△憲兵少佐 諸島米作(佐賀)
△軍医少佐 小野寺寅之進(宮城)
海軍の部
△中佐 得猪治郎(富山) 上原徳次郎(福岡)
△少佐 瀬戸口源右衛門(鹿児島) 川久保尚忠(鹿児島)
その他の合祀者は関係地方版に掲載しました
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blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2019年08月30日 03:37 ◆『アジア歴史資料センター』
[航空兵團死歿者人名表]昭和12年7月15日~昭和13年2月28日
[戰時旬報 第二十三號]
自昭和十二年七月十五日 至昭和十三年二月二十八日 p32/39
[航空兵團死歿者人名表] 昭和十三年二月二十八日
於北京航空兵團司令部
現所属 兵団司令部 階 級 航 少佐 特 業
氏 名 柴 鉃熊 原所属 熊 校
死歿月日 昭和一三年一月二五日
死歿概要 德県ニ於テ戰斗行動中
自動車事故ニ依リ重傷死亡ス
空 中 地 上 ○
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