<監修者序 古川栄一・Ezra Solomon(別府祐弘記す)>
[E.ソロモン:財務管理論]古川栄一 監修・別府祐弘 訳:同文舘
平成13年12月25日 15版発行
PDF:[財務管理論](1-6)〔画像〕[財務管理論]表紙

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監修者序
企業財務にかんする経営学的研究は,
経営学の領域において,
すでに早くから着手されている.
その意味で,
企業財務は経営学にとっては古い問題領域であるが,
同時に,
それはまたきわめて新しい今日の研究課題に
なっているともいうことができる.
―略―
〔画像〕[財務管理論]監修者序-1
現在アメリカ斯学界の第一人者として,
ソロモン(Ezra Solomon)教授をあげることができる.
そして,
その著“The Theory of Financial Management,1963"は,
財務管理論の近代理論を代表する画期的な著作として,
一般にも承認されているものである.
ソロモン教授は,
本書によって企業財務にかんする新しい研究方法の展開とともに,
その研究内容として資本コスト論,
調達源泉の他人資本によるレバレッジ問題,
財務目標の設定と,
財務的意思決定における不確実性の問題,
財務的動態モデルの作成など,
従来の伝統理論には見られなかった,
多くの新しい問題提示を行たっている.
それによって,
最近における財務管理の活発な研究展開の
インパクトになっていることは,
内外にひろくみとめられているところである.
本書は,このソロモン教授の財務管理論の全邦訳である.
本書は,今日および明目の企業財務研究にたいして,
これまで未開拓の新しい多くの問題を体系的にとりあげており,
企業財務の近代理論の開拓的な意義をもっている基本書である.
それだけに本書の邦訳は,
その影響するところが大きく,
邦訳者には慎重な態度が要請される.
訳者は,このことを十二分に意識して,
長年月の期間を費して,本書の邦訳に従事されており,
その成果は十分に信頼し得るものと思っている.
訳者の別府祐弘氏は,
早稲田大学政治経済学部を卒業後,
一橋大学商学研究科に進学され,
同修士課程,同博士課程を修了後,
ただちに成蹊大学講師に就任され,
現在は同大学経済学部助教授として活躍されている,
春秋に富む新進の学者である.
早稲田大学政治経済学部在学中から,
引きつづいて一橋大学商学研究科博士課程の修了にいたるまで,
わたくしが指導する経営学研究室において,
長年月にわたって経営学の研究に精進されてきた篤学の士である.
その間,ドイツの経営経済学から出発し,
さらにアメリカの経営管理学の研究を通じて,
終始一貫して経営財務の計画理論にかんする研究に専念され,
その後もこの方面の研究の進化に努力されている学者である.
この訳者の経歴からみても,
さらに長い期間にわたって
わたくしが承知している同氏の誠実さと,
研究への情熱からいっても,
この難解な本書の邦訳は正確かつ信頼しうるものと考えている.
この邦訳書が,財務管理論の代表的,
基本的な近代理論の研究書として,
わが国におけるこの方面の研究に十分に役立てられ,
その展開に貢献するよう,
切に念願してやまない.
昭和46年10月
古川栄一
Ezra Solomon
○スタンフォード大学経営大学院名誉教授
○ニクソン大統領の大統領経済諮問委員として
1971年にニクソン大統領に金とドルを切り離させ、
変動相場制への移行とデリバティブ市場の急成長への
引き金を引いた.→資本市場のグローバルな統合化
○レーガン大統領、ブッシュ大統領の二代にわたって
財務長官の要職を勤め、
いわゆるレーガノミックスの立役者として、
ブラック・マンデーその他の危機から
資本市場と金融システムを防衛した.
そして本書の富最大化もしくは株価最大化の理論の考え方で
アメリカ経済を見事に建直すことに成功した.
(別府祐弘記す)
〔画像〕[財務管理論]監修者序-2
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