【早稲田大学史記要 15(19)】1982-09
出版者 早稲田大学歴史館
出版年月日 1982-09
https://dl.ndl.go.jp/pid/7945160/1/1
(彙報)
『小野梓全集』全五巻完結と
二つの記念行事 p137-140/182
『小野梓全集』全五巻完結
一九七七(昭和五二)年四月より
当所を所管個所として着手した
『小野梓全集』の編集・刊行事業は、
今春(一九八二年三月末)
全五巻の完結により、ようやく終了した。
これも関係者各位の懇篤な御尽力のたまものと
深く感謝申しあげる次第である。
https://dl.ndl.go.jp/pid/7945160/1/137
宿毛における『小野梓全集』
完結記念講演会の開催
学外講演会は完結時の
今春=三月二七日(土)、
※昭和57年(1982)3月27日(土)
小野梓の生地宿毛市でおこなうことになった。
https://dl.ndl.go.jp/pid/7945160/1/138
宿毛市文化財保護審議会副会長
橋田庫欣(くらよし)氏の「小野梓と宿毛」、
中村尚美氏の「近代日本と小野梓」の二題である。
橋田氏は、新しく作成した
小野家を中心とする詳細な系図、
安政の大地震前後における
宿毛町屋敷の変遷図などを駆使して、
梓をとりまく人間関係、
その生地と生育地の違いなどを述べられた。
このなかで、
梓の曾孫杉岡昭子氏が
兵庫県芦屋市に在住されていることを
はじめて紹介された。
同氏は梓の次女墨(スミ)の子である
兼松中(あたる)氏(故人)の娘。
なお当日の会場には、
実母の和田千枝氏(土佐清水市在住)とともに
姿をみせておられた。
《懇親会》
午後五時より、同じ場所でテーブルを並べ、
懇親会を挙行。
司会は史編事務長の北川氏。
外木常任理事・林市長のあいさつの後、
淸宝寺住職の清家允氏の音頭で乾杯した。
スピーチでは、
福島清三氏(早稲田大学校友会高知県支部副支部長)
から校友の奮起を促す熱弁があり、
橋田庫欣氏からは、
同席されている
小野梓ゆかりの方がたの紹介があった。
それに応えて、
小野哲夫氏(梓の実兄作馬(稠松)の孫)
北村壮太郎氏
(梓の妹レンの孫、宿毛市商工会議所会頭)、
弘中敦子氏
(梓の師酒井南嶺の孫、兵庫県二宮市から御出席)、
杉岡昭子氏(前出)らの関係者が
つぎつぎにあいさつされた。
また酒井一氏(歯科医)のように、
梓と大江卓の業績の意義を滔々と話される方もおられた。
とても多くの方がマイクの前に立つ
賑やかな会であったが、
最後に、兼近輝雄氏があいさつし、
そのなかで全集の編集助手を勤めた
若手諸氏をはじめとする
早大側関係者を一人ひとり紹介し
労をねぎらわれた。
午後七時閉会。
参会者五五名。
『小野梓全集』出版記念祝賀会
四月二四日(土)正午から
校友会館三階一、二号室で開催。
https://dl.ndl.go.jp/pid/7945160/1/139
このあと北川氏より来賓として
御招待した編集協力者一人ひとりを紹介し
謝意を表された。
その御芳名はつぎのとおり。
坂本起一氏(冨山房社長)
広瀬順晤氏(国立国会図書館憲政資料室)
大島達司氏(同支部法務図書館)
平岡泰之氏(校正家)
沢田冨美子氏(小野義真令孫、令息が代理出席)
小野鶴太郎氏(小野義真令孫)
斉藤カ子(ネ)氏(故斎藤一寛氏夫人)
佐久間英二氏(元読売新聞社監査委員)
林茂氏(東京大学名誉教授)
これをうけ来賓を代表して
林茂氏より御祝辞をいただいた。
林氏はこのなかで、
「この仕事はおそらく
早稲田大学の近来の傑作の一つだろう」
と本事業の意義を称賛された。
ついで、元総長時子山常三郎氏の音頭で乾杯。
以後は参会者相互の歓談に移り、
和やかな雰囲気のうちに
午後二時散会した。
出席者は、右掲出分のほか、
小松芳喬・洞富雄・入交好脩・中村吉三郎・
佐藤篤士・兼近輝雄・間宮國夫・由井正臣・
市川孝正・木村時夫・柏崎利之輔・佐藤能丸・
阿部恒久・大日方純夫・吉良芳恵・吉井蒼生夫・
松田義男(以上、編集関係者)
西原春夫・奥島孝康・矢谷憲一・中西敬二郎・
坂井秀春・高橋正明・松本康正・川口浩・
荻野いずみ・深野訓正
(以上、大学本部および史編関係者)の各氏。
『小野梓全集』編集委員会の解散
『小野梓全集』編集委員会は、
四月一七日(土)、
本年度最初(通算第五七回)の会議を開き、
全集完結により任務を終えたので、
四月二四日の出版記念祝賀会をもって
編集委員会を解散することを決議した。
なお、本事業の後援組織である
「小野梓研究グループ」は、
四月二四日、
祝賀会の前に開かれた会議(通算第一八回)で、
収集資料の整理事業がおこなわれる
本年度中は存続することを申し合せた。
https://dl.ndl.go.jp/pid/7945160/1/140
昭和五七年九月一五日 発行
頒布価格 一〇〇〇円
発行者 早稲田大学大学史編集所
清水 司
印刷者 株式会社 早稲田大学印刷所
西宮輝明
発行所 東京都新宿区西早稲田一ノ六ノ一
早稲田大学大学史編集所
〒一六〇
(第一五巻 通号第一九号)
https://dl.ndl.go.jp/pid/7945160/1/181
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