小野義真[浅草公園]陶製《五百羅漢》陳列

東京都公文書館
東京市史稿 遊園篇第5 目次
附記 小松島 遊園5-0196 1878(明治11)年 隅田川叢誌
附記 浅草公園
陶製五百羅漢陳列 遊園5-1160
1885(明治18)年12月18日
浅草公園返地及借地
http://www.soumu.metro.tokyo.jp/01soumu/archives/0601yuen05.htm
東京市史稿 遊園篇第5 目次
... 公園例規. 芝公園土手修理, 遊園5-1157, 1885(明治18)年12月9日,
回議録第六類. 附記 浅草公園陶製《五百羅漢》陳列, 遊園5-1160,
1885(明治18)年12月18日, 浅草公園返地及借地. 浅草公園 ...
www.soumu.metro.tokyo.jp/01soumu/archives/0601yuen05.htm
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[見世物興行年表]2011年05月27日
明治19年(1886年)
○四月十四日より、東京浅草公園内にて、陶器製の《五百羅漢》の見世物。
(「郵便報知新聞」4・15)
 「…此《五百羅漢》製造は今戸なる小野義真氏の創意に出でゝ、
去る十六日八月中芝増上寺の什物なる《五百羅漢》の画像を借受けて、
其真を写し取り、尾州及び伊万里等より土を取寄せ、
金張の名工加藤太衛なる者を雇ひ、
向島の八洲園に於て之を製造せしめ、
其粉色の如きは丸谷より職工を雇ふて装飾せしめ、
三年の久しきを経て漸く落成するに至れり。
像の高さは凡そ二尺より三尺までにて、
其顔容衣紋等皆古画に則とりしものなれば、精妙いふばかりなし。
聞く、一体の費用、平均十円なりといふ」
〈編者註〉煉瓦を以て新築せる堂に安置とあるから、
立派な建物であったのだろう。
ただ人気は長続きしなかったらしい。
http://blog.livedoor.jp/misemono/archives/51844978.html

『明治世相百話』山本笑月
民間最初の水族館
浅草瓢箪池掘下げの珍獲物
―略―
 その後二十四、五年ごろ同公園第四区へ
立派な煉瓦造りの常設小屋ができて、
陶器の《五百羅漢》を陳列、
細工はよいが観音さまと違って信心の参詣、
いや見物人は少なく、
一、二年後に入れ替ったのが第二水族館、
余興まで加え鳴物入りで騒いだが、
やはり肝腎の魚類に見放されて、
後には余興専門の興行、
それが進んで当今全盛のレビュー発祥の舞台となって、
《五百羅漢》の霊場まったく型なし。
http://books.salterrae.net/amizako/html2/yamamotomeiji.txt
明治世相百話  山本笑月
著者 山本笑月(本名・松之助)は、ジャーナリスト。
明治二十年代はじめに「やまと新聞」の記者となり、後、
「東京朝日新聞」の文芸部長・社会部長にー。
大正8年、病で退社。療養のかたわら、江戸明治文化を研究する。
実弟・長谷川如是閑の後書きによると、
この書は、朝日新聞に連載されていたものをまとめて、
昭和11年に出版したということだ。
その年に、著者は亡くなっている。
http://dango.kagome-kagome.com/Entry/67/

【東京百事便】明治23年7月9日出版
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991721/1
「浅草公園」《五百羅漢》
公園第四区内にあり。
家屋の構造煉瓦と以てし中に《五百の羅漢》像を安置す。
千束村小野義信の篤志により
名古屋の陶器製造人加藤多兵衛に命し造りたる者にして
頗る精巧なり。 p102/413
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991721/102

【浅草公園】明治35年9月10日発行
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/763561/1
今回新着の猩々、これらの動物を見つつ進めば、
身はいつしか以前の象の前に出る。
それより右に陶器製の《五百羅漢》を拝し、
左に猿の曲乗りを眺めつ・・・。 p29/48
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/763561/29

【筆草】大町桂月 明治42年9月5日発行
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/889244/1
花屋敷は、日本国中の見世物の王也。
西洋操人形あり、山雀の芸あり、
活動写真あり、役者の似顔の人形あり、
《五百羅漢》あり、獅子吼え、象跳り、
孔雀尾をひろげ、猿、木を上下し、鶴飛び、鯉泳ぐ。 p18/137
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/889244/18
【 】『国立国会図書館デジタルコレクション』
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