《木村鋭市氏》[外交即實業也の説]
【実業之世界創刊二十周年記念大講演録】昭和2年
【実業之世界創刊二十周年記念大講演録】昭和2年
【実業之世界創刊二十周年記念大講演録】昭和2年
《木村鋭市氏》 p30/87
氏は島根縣出身、
明治三十九年東京帝大政治科を
抜群の成績を以て卒業した銀時計組の一人である。
抜群の成績を以て卒業した銀時計組の一人である。
島根縣師範學校を出てから東京に出で、
高等師範を卒業して一高に入り、
大學の門を叩いたのであるが
頭腦の明晰、議論の徹底を以て
早くより頭角を現はし、
帝大卒業後望まれて住友の總務部に招聘された。
恰も別子銅山に軍隊まで使つた有名な騒擾事件があつた時
君は總理事鈴木馬左也君の命をうけて現場に出張し、
恩威並び行ふて之を鎭壓したエピソードなどは
後年外交官としての面目を躍如たらしめるものがある。
後 ベルギー、フランス等の大使館書記官を歷任し、
ヴエルサイユ、ワシントン兩會議、
山東條約交渉等の各全權委員隨員、
駐米大使官參事官
外務省亞細亞局長等を經て現職にあり、
將來の大臣を以て目される人である。
[外交即實業也の説] p31-45/87
チエツコ・スラバキア 駐箚全權公使《木村鋭市》
―略―
昭和二年十月三日印刷
昭和二年十月五日發行
定價三十錢
編輯兼 東京市芝區愛宕町三丁目二番地
發行人 野依秀一
印刷人 東京市芝區櫻田太左衛門町七番地
天沼藤太郎
印刷所 京市芝區櫻田太左衛門町七番地
製英舎
發行所 東京市芝區愛宕町三丁目二番地
實業之世界社
電話芝一五五〇・一五五一
振替東京三四三三番
【 】『国立国会図書館デジタルコレクション』
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