殘兵の掃蕩終り、天津治維會成立
【支那事変実記. 第1輯】讀賣新聞社編輯局・昭和17年
【支那事変実記. 第1輯】讀賣新聞社編輯局・昭和17年
【支那事変実記. 第1輯 大東亞戰史 〓編】
(昭和十二年)七月卅一日
殘兵の掃蕩終り、天津治維會成立 p70/187
山東省居留民・靑島に引揚
(戰況)
午前五時頃より高木部隊は、
總站附近の鐘紡工場地區に殘留する
敗殘兵を攻撃して四散せしめた。
また通州兵變の敗殘兵約一千名は、
北平安定門外に於て、
完全に武装解除を行ふ。
この日萱島部隊は通州に到着、
市内の保安隊殘兵を掃蕩した。
なほ殷汝耕氏の拉致に依り空席となつた長官には、
冀東政府秘書長池宋墨氏が代理に任命された。
天津に於ける日本租界及び隣接地區より、
完全に支那兵を驅逐し終へたので、
愈々金融界方面の實力者を主體とし、
高凌蔚氏を委員長に治維會を組織し、
安民樂土の建設に踏出すことに決定した。
昭和十七年四月 十日印刷
昭和十七年四月十五日發行
支那事變實記 全十五輯
特製 定價 金三十圓
編 者 讀賣新聞社編輯局
編輯實務
責任者 樺山寛二
發行者 東京市淀橋區下落合二ノ九一六
佐藤邦秀
印刷者 東京市神田區鎌倉町一九
井關敦雄
東京市淀橋區下落合二ノ九一六
讀賣新聞社編輯局編纂
大東亞戰史發行所
電話大塚(86)三四七一番
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