[東京すくも人]第2号:書評『世の中これでいいのか』依岡顯知著

[東京すくも人]第2号
 東京宿毛会 一九八五年版(昭和60年)
 東京宿毛会事務局
 東京都品川区豊町5-4-3 依岡顯知方
表紙[東京すくも人]第2号
〔画像〕表紙[東京すくも人]第2号

書評『世の中これでいいのか』依岡顯知著

吉田元総理、林元衆議院議長の秘書官を長らく務められ、
また、わが『東京宿毛会』の発展に尽力されていられます
依岡顯知氏がこの八月、
(株)文化創作出版から
―『世の中これでいいのか』―
という図書を刊行されました。
昭和二十年代・三十年代の日本政治を内側から見た、
蘊蓄(うんちく)あるエッセイ集です。

こんな話も載っています。
昭和二十二年から発効せられる新憲法は、
総理大臣は国会議員でなければならない。

昭和二十一年五月、
総理になった吉田茂氏は国会議員の議席を持っていなかった。

林譲治氏は、恩人の息子、
田村良平氏が復員して来て、
高知から立候補しようと相談を受けたのを、
日本の為にどうしても吉田氏を土佐から立候補、
当選させたいと、
田村氏に辞退を懇願し県会議員になってもらった。

林氏自身も、
高知市と七郡のうち五郡を吉田茂氏の地盤に提供し、
自らは幡多・高岡の二郡で当選した。

この結果、
吉田氏は第七次まで内閣を組織し、
日本再建に大きな役割を果すことが出来た。

吉田氏が政界を退いた時、
林譲治氏は、吉田氏の議員バッヂを戴き
それを田村氏の襟につけてあげたという。
  発行所 文化創作出版(四九六 四二五一)
p20-21[東京すくも人]第2号
〔画像〕p20-21[東京すくも人]第2号
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2012年03月04日 10:49 ◆小野梓 写真:小野梓・墨・安
写真[小野梓・墨・安]
[林譲治・坂本恭啓・坂本佳記]
[中西清二 前宿毛市長]
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇