[京都高校新人 バスケットボール]昭和37年度(1962)2月-1/3
京都新聞:昭和37年(1962)2月
『府高校 新人バスケット』
《連勝ねらう紫野 男子》
《女子は実力伯仲》
京都新聞社後援、
第九回京都高校新人バスケットボール大会は
十八日(伏見)
二十四日(山城、紫野、日吉丘)
二十六日(日吉丘)に行われる。
男子は紫野が二連勝をねらっており、
女子は西京をトップに光華、京女、山城の争いだ。
なお男子は七校、女子は五校が近畿大会へ出場できる。
<男子>
紫野は木村、人羅を中心によくまとまっている。
木村が鋭く動いて環、鴨下の長身選手を生かしている。
ディフェンスも激しく動いて、
反撃へうつるタイミングもよい。
守りにくらべると攻撃が甘いが、
それでもフォローが強いので楽に試合が進められる。
山城がこれにつづくが紫野にくらべるとシンがない。
一試合に十人をつぎこんで速いペースで進めていくが、
山本、田口といった大柄な選手の動きがにぶいのが難。
森のリードでどう速攻をだしていくか注目される。
東山、鴨沂はともに調子にのるとこわいが、
相手にペースをとられるともろい。
東山は福住のシュート力がたよりだが守りが弱い。
鴨沂も榎並、斎藤でまとまっているが攻撃が単調。
平安、鴨沂にも同じことがいえる。
予選リーグで山城を苦しめた平安が、
鴨沂とどれだけ戦うか見ものだ。
うるさいのは東舞鶴だろう。
昨年とメンバーが変わらず
激しいプレーができるようになった。
郡部では圧倒的な強さをみせている。
ドリブルでわってはいる鋭さを身につけており、
個人技では市内チームよりまさる。
二回戦に紫野とあたるが、
この試合がもっとも面白そうだ。
<女子>
西京、光華、山城、京女がトップグループ。
このうち西京が安定した力をもつ。
昨年の全日本高校に出場した
青木、栄田、金井が残っており、
力強いプレーをみせる。
光華も西京におとらないスケールをほこる。
田中、垂水、山本と長身選手をそろえ、
ゴール下の動きもいい。
しかし西京がまじめに動くのに対し、
光華はスキがある。
準決勝で両校があたるが、
この差が勝敗をわけそうだ。
山城はオールコートプレス
できるだけの体力があり、
ボールに対するねばりもしつようだ。
速いペースでの試合は強いが、
じっくりねばられると
動きがとまってしまう。
それに木田、大橋につづく
二線級に差があるのが欠点。
京女はシャープな江守が軸になっているが、
江守のスピードについていけず、
チームにバランスを欠く。
江守をうまく生かすことができればいいが、
逆に江守がマークされ
5反則で退場ということになると、
力が大きく落ちてしまう。
このほかでは
紫野が乾、中西の長身選手をもちよく走る。
平安も三浦、横田でかためフォローは強い。
しかしともに守りがまずく、
攻撃に変化がない。
紫野、平安のどちらかが
京女を倒せば混戦となってくる。
(木村)
京都新聞:昭和37年(1962)2月
『府高校 新人バスケット』
《連勝ねらう紫野 男子》
《女子は実力伯仲》
京都新聞社後援、
第九回京都高校新人バスケットボール大会は
十八日(伏見)
二十四日(山城、紫野、日吉丘)
二十六日(日吉丘)に行われる。
男子は紫野が二連勝をねらっており、
女子は西京をトップに光華、京女、山城の争いだ。
なお男子は七校、女子は五校が近畿大会へ出場できる。
<男子>
紫野は木村、人羅を中心によくまとまっている。
木村が鋭く動いて環、鴨下の長身選手を生かしている。
ディフェンスも激しく動いて、
反撃へうつるタイミングもよい。
守りにくらべると攻撃が甘いが、
それでもフォローが強いので楽に試合が進められる。
山城がこれにつづくが紫野にくらべるとシンがない。
一試合に十人をつぎこんで速いペースで進めていくが、
山本、田口といった大柄な選手の動きがにぶいのが難。
森のリードでどう速攻をだしていくか注目される。
東山、鴨沂はともに調子にのるとこわいが、
相手にペースをとられるともろい。
東山は福住のシュート力がたよりだが守りが弱い。
鴨沂も榎並、斎藤でまとまっているが攻撃が単調。
平安、鴨沂にも同じことがいえる。
予選リーグで山城を苦しめた平安が、
鴨沂とどれだけ戦うか見ものだ。
うるさいのは東舞鶴だろう。
昨年とメンバーが変わらず
激しいプレーができるようになった。
郡部では圧倒的な強さをみせている。
ドリブルでわってはいる鋭さを身につけており、
個人技では市内チームよりまさる。
二回戦に紫野とあたるが、
この試合がもっとも面白そうだ。
<女子>
西京、光華、山城、京女がトップグループ。
このうち西京が安定した力をもつ。
昨年の全日本高校に出場した
青木、栄田、金井が残っており、
力強いプレーをみせる。
光華も西京におとらないスケールをほこる。
田中、垂水、山本と長身選手をそろえ、
ゴール下の動きもいい。
しかし西京がまじめに動くのに対し、
光華はスキがある。
準決勝で両校があたるが、
この差が勝敗をわけそうだ。
山城はオールコートプレス
できるだけの体力があり、
ボールに対するねばりもしつようだ。
速いペースでの試合は強いが、
じっくりねばられると
動きがとまってしまう。
それに木田、大橋につづく
二線級に差があるのが欠点。
京女はシャープな江守が軸になっているが、
江守のスピードについていけず、
チームにバランスを欠く。
江守をうまく生かすことができればいいが、
逆に江守がマークされ
5反則で退場ということになると、
力が大きく落ちてしまう。
このほかでは
紫野が乾、中西の長身選手をもちよく走る。
平安も三浦、横田でかためフォローは強い。
しかしともに守りがまずく、
攻撃に変化がない。
紫野、平安のどちらかが
京女を倒せば混戦となってくる。
(木村)