《大江卓・慶應三年九月長崎ニ赴ク》【大江卓君之略伝】明治２３年

【大江卓君之略伝】明治２３年
［大江卓君之傳］　p3/31
　―略―
慶應三年丁卯　※1867年
幕府長征ノ兵ヲ罷メ
其積威ヲ失ヒ
薩長聯合ノ密約已に成リ
不日兵ヲ卒ヒテ上京セントス
關西ノ士気爲メニ動ク
君乃チ其友
岩村精一郎（現任・石川縣知事・岩村高俊）ト謀り
此秋九月ヲ以テ砲術修業ヲ名トシテ長崎ニ赴ク

其旅費ハ君ノ平生勞力シテ
纔（わずか）ニ貯蓄スル
十數金ヲ擧テ之ニ充テ
自ラ行李ヲ提ケテ家ヲ出ツ

其長崎ニ在ルヤ
長州　林宇一（伊藤伯）　※伊藤博文
福田仙馬
阿州　高橋顯正（現任・内務次官・芳川顯正）
土州　佐々木三四郎（現任・樞密顧問官・佐々木高行）
岩崎彌太郎（故三菱社長）
海援隊ノ中嶋作太郎（前元老院議官・中嶋信行）
石田英吉（現任・千葉縣知事）等
廣ク天下ノ名士ト其議論ヲ上下シ
始メテ時勢ノ大局ヲ了スルヲ得タリ
　―略―
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/781122/4
明治二十三年四月十日印刷
明治廿三年四月十一日出版
（非賣品）
編纂兼發行人　角田九郎
　　　　　　　巖手縣士族
　　　　　　　巖手縣西磐井郡一關町五百三十番戸
印刷人　　　　横山篤三郎
　　　　　　　巖手縣士族
　　　　　　　巖手縣西磐井郡一關町五百二十五番戸
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/781122/26

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