《大音龍太郎》
[上野岩鼻縣令]
【人物の神髄】明治42年
【人物の神髄】明治42年10月16日発行
《大音龍太郎》 p20-21/88
大音龍太郎は、一代の無法者である。
明治の初めに上野岩鼻縣令となつたが、
長脇差の本場の土地とて、
博徒の横行が甚しいので、
片ッ端から引捕へて、
容赦なく首を斬つた。
それが日に八十餘級になつたので、
大音の首切政治と云つて、
博徒はもとより、
縣下の者、
畏縮して鼠の如くであつた。
其時一人の農夫があつて、
畑の手入をしないので、
雑草がぎつしり茂つて居た。
大音之れを見て、
「これは怠け者だ。」
と云つて、
又た其首を切つたので、
其爲に免職となつた。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/778163/20
著 者 伊藤銀月
発行者 日高藤兵衛
東京市本郷区天神町二丁目二十五番地
印刷者 小西幸吉
東京市神田区三崎町三丁目一番地
印刷所 日本印刷株式会社
東京市神田区三崎町三丁目一番地
(電話 本局 千八百四十番)
発行所 日高有倫堂
東京市本郷区天神町二丁目二十五番地
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/778163/77
[上野岩鼻縣令]
【人物の神髄】明治42年
【人物の神髄】明治42年10月16日発行
《大音龍太郎》 p20-21/88
大音龍太郎は、一代の無法者である。
明治の初めに上野岩鼻縣令となつたが、
長脇差の本場の土地とて、
博徒の横行が甚しいので、
片ッ端から引捕へて、
容赦なく首を斬つた。
それが日に八十餘級になつたので、
大音の首切政治と云つて、
博徒はもとより、
縣下の者、
畏縮して鼠の如くであつた。
其時一人の農夫があつて、
畑の手入をしないので、
雑草がぎつしり茂つて居た。
大音之れを見て、
「これは怠け者だ。」
と云つて、
又た其首を切つたので、
其爲に免職となつた。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/778163/20
著 者 伊藤銀月
発行者 日高藤兵衛
東京市本郷区天神町二丁目二十五番地
印刷者 小西幸吉
東京市神田区三崎町三丁目一番地
印刷所 日本印刷株式会社
東京市神田区三崎町三丁目一番地
(電話 本局 千八百四十番)
発行所 日高有倫堂
東京市本郷区天神町二丁目二十五番地
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/778163/77
【 】『国立国会図書館デジタルコレクション』