[倉敷舊券番][倉敷同盟券番]【倉敷興信録】大正8年
【倉敷興信録】大正8年9月26日発行
[株式會社 倉敷舊券番] p101/105
倉敷榮町にある舊券番は
大正七年五月一日
資本金壹萬圓を以て起り
專務取締役を岩井久藏、
取締役を吉田槌太郎、松尾龜吉、
監査役を加藤辰五郎、三宅竹松の諸氏と為し
常務幹事としては重に中野操太郎君執務し
事務主任として藤原淸次郎君を以て宛て
漸次發展を遂げ
今春從來の旭町より
榮町に移轉せるものなるが、
現在の藝妓は、
小種、政次、小勝、やんちやとん子、
於榮、於多福、 ※於:変体仮名
よし彌、愛香、照葉、
笑代、玉彌、桃太郎、勝璋、かほる、
金彌、小奴、染次、
等其他數名にして
殆んど六時以降は箱切の如き盛况を示し居れり
是一は倉敷町の發展を示すものにして
花柳界の盛衰も亦一笑事に看過し可らざるなり。
[株式會社 倉敷同盟券番] p101/105
倉敷榮町にある俗に新券番と稱する
株式會社倉敷同盟券番は
大正六年一月の創立に係り
重役は木村米吉、佐々木源太郎、
松尾宇八、福森正太郎の四名にして
藝妓は取締格玉吉を初めとし
小萬、壽美惠、力彌、蔦吉、
二葉、小三、ぼたん、つぼみ、
金八、長吉、笑、小そめ、
新駒、一鶴、〆子、八千代、
玉奴、千代丸、豆蝶、
等其他數名の美形揃ひにして
殆んど夜毎日毎に箱切の盛况を呈し
舊券番と何れ劣らぬ繁昌を來し居れるが
近々資本金を增加し更に發展すべき計畫なれば
過般の雇仲居券番の創立と共に
倉敷花柳界は益々擴張を來すべきもの也。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/910561/101
大正八年九月十五日印刷
大正八年九月廿六日發行
定價 金 五圓也
著作兼發行人 梶谷福一
岡山縣都窪郡倉敷町貮百七拾番地
印刷人 平松 博
岡山縣都窪郡倉敷町貮百七拾番地
印刷所 倉敷印刷合資會社
岡山縣都窪郡倉敷町貮百七拾番地
發行所 中國評論社
岡山縣都窪郡倉敷町貮百七拾番地
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/910561/102
【倉敷興信録】大正8年9月26日発行
[株式會社 倉敷舊券番] p101/105
倉敷榮町にある舊券番は
大正七年五月一日
資本金壹萬圓を以て起り
專務取締役を岩井久藏、
取締役を吉田槌太郎、松尾龜吉、
監査役を加藤辰五郎、三宅竹松の諸氏と為し
常務幹事としては重に中野操太郎君執務し
事務主任として藤原淸次郎君を以て宛て
漸次發展を遂げ
今春從來の旭町より
榮町に移轉せるものなるが、
現在の藝妓は、
小種、政次、小勝、やんちやとん子、
於榮、於多福、 ※於:変体仮名
よし彌、愛香、照葉、
笑代、玉彌、桃太郎、勝璋、かほる、
金彌、小奴、染次、
等其他數名にして
殆んど六時以降は箱切の如き盛况を示し居れり
是一は倉敷町の發展を示すものにして
花柳界の盛衰も亦一笑事に看過し可らざるなり。
[株式會社 倉敷同盟券番] p101/105
倉敷榮町にある俗に新券番と稱する
株式會社倉敷同盟券番は
大正六年一月の創立に係り
重役は木村米吉、佐々木源太郎、
松尾宇八、福森正太郎の四名にして
藝妓は取締格玉吉を初めとし
小萬、壽美惠、力彌、蔦吉、
二葉、小三、ぼたん、つぼみ、
金八、長吉、笑、小そめ、
新駒、一鶴、〆子、八千代、
玉奴、千代丸、豆蝶、
等其他數名の美形揃ひにして
殆んど夜毎日毎に箱切の盛况を呈し
舊券番と何れ劣らぬ繁昌を來し居れるが
近々資本金を增加し更に發展すべき計畫なれば
過般の雇仲居券番の創立と共に
倉敷花柳界は益々擴張を來すべきもの也。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/910561/101
大正八年九月十五日印刷
大正八年九月廿六日發行
定價 金 五圓也
著作兼發行人 梶谷福一
岡山縣都窪郡倉敷町貮百七拾番地
印刷人 平松 博
岡山縣都窪郡倉敷町貮百七拾番地
印刷所 倉敷印刷合資會社
岡山縣都窪郡倉敷町貮百七拾番地
發行所 中國評論社
岡山縣都窪郡倉敷町貮百七拾番地
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/910561/102
【 】『国立国会図書館デジタルコレクション』