東京日日新聞社航空部 淺海一男:
ドイツの『少國民型』はナチス飛行團の標準機
「写真週報186号」昭和16年9月
「寫眞週報」情報局編輯 九月十七日 第百八十六號
満洲事変十周年
父祖濺血の聖地・滿洲へ
9月20日 航空日
重慶の空に贈物 撮影 中支艦隊報道部
[ドイツの模型グライダー]
その作り方
その飛ばせ方
こゝに掲げられたのは、
盟邦ドイツの代表的な初歩の模型グライダーとその作り方です。
日本の靑少年が模型飛行機に親しみ初めるには、
最初にドイツの『少國民型』からはじめ、
次に日本のG-一型を手がけるのがよいと思はれます。
ドイツの『少國民型』はナチス飛行團の標準機で、
全ドイツの國民學校とヒトラー・ユーゲント模型部の少年達が
本格的な模型訓練の第一歩に於いて課せられるものです。
また、G-一型は大日本飛行協會が全日本に展開してゐる
模型航空機普及の運動のために設計された
比較的初歩向きの模型グライダーですが、
『少國民型』よりは可成り進んだ構造と性能をもつものです。
模型グライダーを作る時の心構へは、
先づ何をおいても『正確に作る!』といふことに
全力を集中することです。
正確につくるためには次のことを固く守らねばなりません。
卽ち—
一、あせらず、たつぷり時間をかけて作ること
二、設計圖を十分に理解した後に、はじめて工作に移ること
三、工具を十分に揃ヘ、これを活用すること
四、カンや、出鱈目な手加減によらず、
物指し、定規秤などの計器を十分に活用し、
むづかしいところでは易しく出來るやうな道具を工夫し、
これを作つてから工作にかゝること
五、小さい失敗を誤魔化さず、何度もやり直して
完全なものをつくり上げること
このやうにして作つたものが飛ばないわけはない。
最初から不正確に出來上つたものは
たとへ外見はよくても遂に『飛ばない模型』となつてしまひます
なほ、『少國民型』とG-一型の設計圖が十二、十三頁に
掲載されてゐますから、
設計圖と寫眞の指導によつて『少國民型』を卒業できたら、
こんどは設計圖とその作り方(十、十一頁)を見て、
自分でG-一型を製作してごらんなさい
東京日日新聞社航空部 淺海一男
『少國民型』の工作指導をしてゐるのは
このほど來訪されたナチス飛行團の
ローテンベルク國立模型航空學校
主任敎官カール・ニート氏
グスタフ・ペンシュ氏はナチス飛行團の模型航空部長で、
ドイツ模型航空界の第一人者である。
ニート氏と同じく先般來訪、
現在大日本飛行協會の囑託として、
わが國模型航空界の發展に協力されてゐる。
強い空軍を育てあげた
ドイツ模型航空機
グスタフ・ペンシュ
ドイツ模型グライダー その飛ばせ方
靑少年の手で 築け 航空日本
『G-1型』滑空機の作り方
『G-1型』設計圖 東京日日新聞社提供
『少國民型』設計圖 東京日日新聞社提供
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レファレンスコード A06031078100
件名 写真週報 186号
国立公文書館 内閣文庫 内閣情報局関係出版物 写真週報
【 画像数 】15【 種別 】写真
作成年月日 昭和16年9月17日
作成者 情報局
組織歴 内閣//情報局
『国立公文書館・アジア歴史資料センター』
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