[錆󠄀びた血]『チャー坊遺稿集』著者・柴田和志
『チャー坊遺稿集』飛鳥新社
平成14年(2002)12月18日 初版発行
[錆󠄀びた血] p152-153
オレの血は錆󠄀びている
新しい血にするのは いやなもんだ
手術をするのもメスを通すがいやなものだ
オレの血がもえる時
オレの血が錆󠄀びた時
だけど 紅色の血だ 教会通いでな
オレの血はないているぜ
錆󠄀びた血が笛(びわ 鈴)の音でも耳にするか
物狂いの音 さがすんだ
今のオレは錆󠄀びた血でもいいんだぜ?
オレの血は泣いてるぜ?
オレのロックンロールききにおいで
錆󠄀びたギターや錆󠄀びたナイフ
教会の道 冷せいになるんだ
カンゴクロックをやっているぜ
紅色の血の涙にしているぜ
オレの血がさわぐ時
思わず寒気がするんだぜ?
いびつのギターをひいてるぜ
水銀の様な眼をしてね
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『チャー坊遺稿集』『1950~1994』
二〇〇二年一二月一八日 初版発行
著 者 柴田和志
発行者 土井尚道
発行所 株式会社 飛鳥新社
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印刷・製本 日経印刷株式会社
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