小野梓の学問論[池田諭の会]「現代学生運動論 大学とは何か」
[池田諭の会]「現代学生運動論 大学とは何か」
小野梓の学問論
―略―
この福沢と同じように考えたのが、小野梓である。
彼は、大隈重信を助けて、早稲田大学をつくったが、
その時、数え年三十一歳の青年であった。
早稲田大学の伝統である自立と自由の精神、
更には、在野精神は、この小野におうところが大きいといっていい。
それは、特に大隈その人が政治家として、権力と権勢を求めて、
動揺常なき存在であっただけになおさらである。
しかし、小野は、わずか三十五才で病死した。
五年間という年月は、早稲田大学のなかに、
より自由で、より自立的な精神をうちたてるためには、
決して、十分とはいえなかったのであろう。
だが、小野の名前と存在は決して忘れることができない。
―略―
小野が、自立の精神と自学の姿勢をふまえて、
次のようにいったことは印象的である。
「私は、本校(早稲田大学のこと)の職員で、かつ、改進党員である。
いま、改進党員の立場からいうならば、
本校の学生をことごとく私の主義にしたがわせ、
みな、その旗の下に属せしめようと考えるべきである。
しかし、私が本校の職員としての立場からいえば、
本校の学生を誘って、
改進党員に加入させるということはとるべき態度ではない。
本校の目的は、学生諸君をして、速かに、真正の学問を得せしめ、
早く、之を実際に応用せしめんと欲するに在る。
故に、本校の学生は、真正の学問を積むことこそ目標とすべきである。
諸君、もし、卒業の後、政党に加入せんと欲せば、
諸君が本校で得た真正の学問によって自ら決すればよい。
本校は、決して、諸君が改進党に入ると自由党に入ると、
ないしは帝政党に入るとを問うて、その親疎をわかたないのである」
(「東洋論策」)
―略―
(1969年 潮文社刊)
Copyright 1997 池田諭の会
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2017年11月04日 04:25
◆小野梓 早稲田大学創立125周年記念:平成19年10月
東京専門学校(「開校を祝す」)『小野梓-独立自主の精神』吉井蒼生夫 編
―略―
本校は決して諸子の
改進党に入ると
自由党に入ると
ないし
帝政党に入るとを問いて
その親疎を別(わ)かたざるなり。
―略―
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇