［大阪毎日新聞社日台支及通信連絡飛行ニ關スル件］昭和16年7月2日
大日本帝國政府
空民第一〇九號 昭和十六年七月二日
航空局長官
厚生次官殿
大阪毎日新聞社日台支及通信連絡飛行ニ關スル件
大阪毎日新聞社々長取締役社長奥村信太郎ニ對シ
右件別紙要領ニ依リ實施方
左記條件ヲ附シ許可相成リタルニ付
御了知ノ上可然御取計相成度
記
〔画像〕A17110157100-20
一、航空時ハ大日本航空株式會社定期航空路ニ依ルコト
二、佐世保軍港、馬公要港及高雄市境域竝ニ
其ノ外方二十粁以内ヲ飛行セサルコト
三、廣東及海口■■ニ關シテハ豫メ支那方面艦隊ノ許可ヲ受クルコト
四、洋上ニ於テ帝國海軍艦船ニ遭遇シタル場合ハ
直チニ離隔スル如ク行動シツヽ
支障ナキ限リ高度ヲ五〇〇米以下ニ下ケ飛行スルコト
五、飛行場發着ノ際ハ其ノ都度所在軍指揮官ノ指示ヲ受ケシメラレ度
六、台湾本島及領海ニ於ケル高度ハ一、五〇〇米以下ニ飛行スルコト
〔画像〕A17110157100-21
通信連絡飛行實施要領
一、日台支通信連絡飛行
（一）目 的 新聞掲載用寫眞原稿輸送
（二）航空實施期間
自 昭和十六年 七月 一日
至 〃 十二月三十一日
（三）航空路 東京―大阪―福岡―那覇―台北―台中―台南―
高雄―廣東―海口（復航ハ反對）
（四）使用機 飛行機 五機
型 式 登錄記號
ロツクヒード式アルテア型 BAUC
パーシバル式ガル型 BASC
三菱式雁二型 BACK
三菱式双發輸送機型 BACI
ビーチクラフト式C一七E型 BACH
〔画像〕A17110157100-22
（五）乘 員
一等飛行機操縦士一等航空士 吉田 重雄
一等飛行機操縦士二等航空士 羽太 文夫
〃 志鶴 忠夫
〃 野原 鶴藏
一等飛行機操縦士 大牧 準四郎
航空機々關士 八百川 長作
〃 下川 一
〃 古屋 光信
〃 吉川 正一
〃 窪田 庸男
一級無線通信士 福田 重夫
二級無線通信士 古泉 順平
同乘者 佐々木 始次
〃 加藤 幾太郎
〔画像〕A17110157100-23
二、日支通信連絡飛行
（一）目 的 新聞掲載用寫眞原稿輸送
（二）航空實施期間 自 昭和十六年 七月 一日
至 〃 十二月三十一日
（三）航空路 東京―大阪―福岡―上海―南京―安慶―九江―
漢口、北京―天津―靑島―上海
（四）使用機 何レモ 一、日台支通信連絡飛行ノモノニ同シ
（五）乘 員 ※同上
〔画像〕A17110157100-24
大日本帝國政府
空民第二八〇號 昭和十六年九月十一日
航空局長官
厚生次官殿
日台支及日支通信連絡飛行機追加ノ件
昭和十六年七月一日附空民第一〇九號
大阪毎日、東京日日新聞社ニ對シ
日台支及日支通信連絡飛行用トシテ
左記飛行機追加使用方許可セラレタルニ付
御了知相成度
記
三菱式双發輸送機 J－BACQ
〔画像〕A17110157100-25
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レファレンスコード A17110157100
概要 件名 一六 朝日新聞社ノ日満通信連絡飛行ニ関スル件外四件
国立公文書館 厚生省
厚生一般・会計関係
収受文書（各省、各官庁関係）・第二冊
作成年月日 昭和１６年５月２６日～...
作成者 航空局長官
組織歴 厚生省／／大日本帝國...
【 画像数 】25
『国立公文書館・アジア歴史資料センター』
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