小野栄一郎著・菅原菅雄 校閲「応用熱力学」
昭和23年(1948)初版・昭和43年(1968)第25刷
改 訂
応用熱力学
京都大学名誉教授
工 学 博 士
菅原 菅雄 校閲
小野 栄一郎 著
産業図書 ¥500.
改 訂
応用熱力学
京都大学名誉教授 工学博士
菅原 菅雄 校閲
小野 榮一郎 著
産業図書株式会社版
序 文(応用力学叢書)
―略―
昭和22年9月 監修者 菅原菅雄 誌す
改版に際して
―略―
なお文句の修正は校正係の方の御協力によったことを記して、
感謝の意を表したい。
昭和36年5月 校閲者 誌す
序
科学の進歩は瞬時も止まるところを知らず、
近時原子力の発見に伴い第二次産業革命さえ予見されるに至った。
原子物理学の教えるごとく物質は総べて
プロトン、ニュートロン、電子の三粒子から構成され、
われわれの周囲はこれらの持つエネルギが種々なる形態で充満している。
世界の科学者はこれらのエネルギをますます有効に利用し、
絢爛たる文化社会を建設せんと不断の努力を続けているのである。
熱もまたエネルギの重要たる一形態で蒸気原動機、内燃機関、冷凍機械、
更に近代科学の花形たるガスタービン、ロケットなど
いづれも熱エネルギの応用により人類の幸福に多大の寄与をなし、
またなさんとしている。
本書はこれら熱機関基礎理論をなす熱力学の入門的概観書である。
難解と称される熱力学が多少とも親しみ易さをもって学ばれることを目的とし、
基本的事項のみ取扱いなるべく平易な記述に努めた。
数式も初歩的微積分に止め、
熱力学一般関係式はその程度を超えるため補章として最後に付加した。
この書を踏台として不足のところを先生の講義や専門書で補い、
次第に高度の知識を充実していただくならば著者の喜びこれに過ぎない。
もとより著者の乏しき才能と浅き学識により力足らずして
理想に遥か近付きえざりしこと、
諸賢の御寛容を乞うゆえんである。
本書を草するにあたり種々御注意を賜った菅原教授に
厚く御礼申上げる次第である。
昭和23年2月 著者 識
<著者略歴>
昭和14年 京大工学部機械科卒
京大工研嘱託、高校教諭等を歴任
(改訂)応用熱力学
©1961
昭和23年9月20日 初版
昭和36年7月10日 第14刷(改訂)
昭和43年1月15日 第25刷
校閲者 菅原菅雄
著 者 小野栄一郎
発行者 飯塚美佐子
東京都千代田区外神田1の4の21
発行所 産業図書株式会社
東京都千代田区外神田1の4の21
電話 東京(253)7821番(代表)
振替口座 東京27724番
印刷所 株式会社 開明堂
(鞍智雄章)
東京都千代田区九段南2-2-8
(清水製本)
Printed in japan. 定価500円
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Amazon.co-応用熱力学・領収書
〔画像〕Amazon.co-応用熱力学・領収書
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Amazon.co-応用熱力学(1948年) 小野栄一郎(著)
1979年(昭和54年)1月第41刷発行。
〔画像〕Amazon.co-応用熱力学, 小野栄一郎
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blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2012年04月14日 19:03 ◆小野又一 小野栄一郎
[小野栄一郎より小野又一へ]手紙-3/4-昭和47年(1972)1月23日
お便りに人生の80%をすぎたと書いてありましたが
小生自身は私に与えられた予定の200%も生きた気がします
身体の悪さによる心身の不快感のために
でも菅原先生のおかげで研究者の真似事も数年させてもらい
松葉杖をつきながらも高校の教壇に七年も上がったりして
今 別に思い残すことは先ずありません
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※ 菅原先生のおかげで研究者の真似事も数年させてもらい
blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2012年04月14日 09:07 ◆小野又一 小野栄一郎
小野栄一郎:菅原菅雄教授[京都帝国大学 工学部 機械工学科]-01
blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2012年04月14日 09:10 ◆小野又一 小野栄一郎
小野栄一郎:菅原菅雄教授[京都帝国大学 工学部 機械工学科]-02
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