[薬屋][裏の楽屋]『チャー坊遺稿集』著者・柴田和志

『チャー坊遺稿集』飛鳥新社
 平成14年(2002)12月18日 初版発行

 『チャー坊遺稿集』中表紙
〔画像〕『チャー坊遺稿集』中表紙

[薬屋] p120-121

ひとり うるよごれて 街の灯 ながむる

今日も流されて流されて
今日も薬とたわむれて
黒バラのトゲにささりつつ
不思議な不思議な夜

ひとり うるよごれて 街の灯 ながむる

悲しい少女
雪の調べ
思い出の少女
悲しい瞳の子

夢見ることだけを全てと思ってきたが

今 その夢が消えてゆく
裏の楽屋でよいしれて
あかりろうそく屋根裏
画像に見える壁
不思議な不思議な夜(街)
『チャー坊遺稿集』p120-121薬屋
〔画像〕『チャー坊遺稿集』p120-121薬屋

[裏の楽屋] p122-123

ひとり うるよごれて 街の灯 ながむる(ひとり)

裏の楽屋でよいしれて
今日も薬とたわむれて
あなたにおくる黒ばら
不思議なふしぎな夜

ひとり(ひとり)うるよごれて 街のあかり ながむる

今日も流されて流されて
あかりろうそく屋根裏
黒バラのとげがささりつつ
夢見る思い

夢見ることだけを全てと思ってきたが

今 その夢が消えてゆく

ひとり うるよごれて 街の灯 ながむる

まどからみえるえんとつそらや
洗いざらしの灰皿数個
明日は薬をやめようか!
びろうどの不思議な夜(不思議なびろうどの夜)

夢見ることだけを全てと思ってきたが
今 その夢が消えてゆく

ひとり うるよごれて 街の灯 ながむる

 ※薬屋(前頁参照)
 ※裏の楽屋
  一応、ドラッグの詩と読むこともできるが、
  晩年の心境を謳った詩。
  晩年、部屋でよく歌っていた詩の一つ。
『チャー坊遺稿集』p122-123裏の楽屋
〔画像〕『チャー坊遺稿集』p122-123裏の楽屋
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『チャー坊遺稿集』『1950~1994』
二〇〇二年一二月一八日 初版発行
著 者 柴田和志
発行者 土井尚道
発行所 株式会社 飛鳥新社
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定価(本体3,500円+税)
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