《手紙》小野十三郎様宛・小野安:
御祖霊様の御法要 御営み遊給う御よし:(昭和36年(1961))4月26日
御祖霊様の御法要 御営み遊給う御よし:(昭和36年(1961))4月26日
拝謹
とかく不順勝ちの気候もやっと春期と申します
ころとも相成 皆々様御無事御過しの御ように
拝し上げ 何よりの御事とおよろこび申上げます 何卒
御大事に御大事に遊れ 御揃ひのうえ 御清々□御暮し
遊され給はむ御事をねんじ上ます
此度はいとも御鄭重なる御思召のもとに
御祖霊様の御法要 御営み遊給う御よし
はしたなる者共までに わざわざお招き賜はり
誠にこよのう恐れ入って居ます くれぐれもあつうあつう
謝し上げます こし方の種々をおし□申すと ただただ
感無量 不肖の身を恥ぢ入りて居ます
毎朝 み霊を拝し上げ 尽せぬ御わび言上いたしながら
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不甲斐なる身に あくなきにくしみを覚え 奇蹟的にながらえつつも
恥ぢ多き事を しみじみ痛感いたして居ます
わけても 今回の御懇情に対し 是非とも御席
まつをけがさせて度と せつにせつにねんじ上げ うつうつと
御返事のびのびと相成り 一入御不礼と存じ上げて居ます
実は 長年の心臓病死線をさまよいて居ます
ころに比すれば よほど病勢もゆるみて居ますれど
年と共に血管に老化現象を呈し 先日右目結膜
(激痛を伴い)に出血 同時に右側舌にも溢血 一昨日は
手掌に痛と同時に溢血 今朝は鼻出血等々
長旅は少々心に懸りますよう存ぜられ 又一だけでも御礼
をと ねんじて居ますれど 引揚げの痛手を 細々ながらとり
もどしつつ 時に 方々出張をいたさねばならぬ企業ぶりにて
御當日に必らず列席させて頂きます事を 前以て申し上
ます事も不安に存ぜられますので 此度は誠に誠に御不礼の
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至りに存じますれど 御意を拝しまつります事の 覚
束なきよう存じます事を くれぐれもおわび申し上ます
真実一路道の為めに精進いたさせ 可成近き将
来 御墓参だけでも実現させて頂き度 ねんじてやみませぬ
誠に誠に恥ぢ多 存じますれど ほんの心斗り供物郵
送申上げます事を何ぞ何ぞ御許容願上ます
誠に□□御近親皆々様へあつうあつう御伝 願上ます
又一よりも 別紙御挨拶申上ねばならぬよう申して居ますれど
商用にて名古屋へ出張 その意を得ませず 御不礼の
数々を ひとえに御わび申し上げます 謹 上
(昭和36年)四月二十六日
安
小野 十三郎様
〃 いく子様 御 許
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清書:金岡利子様
〔画像〕清書:p1-2
〔画像〕清書:p3
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