早稲田大学創立125周年記念式典祝辞
慶應義塾塾長 安西祐一郎2007年10月21日
早稲田大学創立125周年記念式典祝辞
2007年10月21日
慶應義塾塾長 安西祐一郎
このたび早稲田大学が創立125周年を迎えられ、
本日ここに盛大に記念式典が開催されますことを、
心からお祝い申し上げます。
とりわけ、白井克彦総長をはじめ早稲田大学関係者すべての皆様に、
心よりお慶びを申し上げますとともに、
125年の誇るべき伝統と実績を築いてこられたことに、
深い敬意を表する次第であります。
―略―
125年前、早稲田大学の開校式において、
建学を担った小野梓先生は次のように説かれています。
「一国の独立は国民の独立に基ひし、
国民の独立は其精神の独立に根ざす。
而して国民精神の独立は実に学問の独立に由るものなれば、
其国を独立せしめんと欲せば、
必らず先ず其民を独立せしめざるを得ず。」
ここに、私学としての早稲田大学の精神が凝縮されています。
その精神と誇りは、現在に至るまで決して絶えることなく受け継がれ、
尊敬されているものであります。
慶應義塾にも、創立者福澤諭吉が遺した
「一身独立して一国独立す」
という思想が脈々と波打っていますが、
早稲田大学と慶應義塾は、
「日本のオックスブリッジ」とも称されるように、
良き友、良きライバルであり続けてきました。
それは、両校の創立者大隈重信先生と福澤諭吉の、
明治の初め、1870年頃からの親しい関係に始まるものであります。
大隈先生のもとで多数の慶應出身者が積極的に活動いたしましたし、
早稲田大学開校式には福澤が出席したと言われています。
1907年の慶應義塾創立50年記念式典で励ましの祝辞を述べられたのも、
大隈先生でありました。
学問における切磋琢磨のみならず、
卒業生同士の交流、早慶戦をはじめとする学生間の交流もまた、
長年にわたる両校の絆を象徴するものであります。
―略―
早稲田大学の今後ますますのご発展と関係者皆様の
ご多幸ご活躍を祈念いたしまして、
お祝いのご挨拶とさせていただきます。
本日はまことにおめでとうございます。
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早稲田大学創立125周年記念 世界学長会議
プログラム
2007年10月19日(金)
2007年10月20日(土)
2007年10月21日(日)
〔画像〕早稲田大学創立125周年記念 世界学長会議
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blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2021年03月29日
[福沢諭吉と大隈重信②]
長谷川勤のインフォメーション・ブログ
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