京都府立須知農林學校調査【農事必携全国天気予知】昭和23年

【農事必携全国天気予知】昭和23年
 京都府立須知農林學校調査  p28-29/59
〇月が、暈(かさ)をかぶると雨。(一部)
〇かまどに、火星(ひぼし)(煤の火)がつけば、雨近し。
〇油石(黄色の石)がぬれると、雨近し。
〇山ばとが鳴くと、近くに雨。
〇朝虹は、雨のきざし。
〇美女山(船井郡須知町附近)が雲の鉢巻をすると、雨近し。
〇煙が家にこもる時は、雨となる。
〇川音がはっきりすると、雨。
〇月が暈をかぶっても、その暈の中に星が入ると晴。
〇玉みそにひじき割れが出ると、その年はひでり。
〇初雷が早ければ、そら豆不作。
〇茶の花が下向きに咲けば、積雪多し。(二部)
〇こぶしの花多き年は、豊年。
〇親つつじが多く咲けば、ひでり。
〇茶の花が、多く冬咲くと、まつだけの豊作。
〇雨柿、日栗(雨の多い年は、柿の豊作。ひでりの年は、栗の豊作)
〇きびが高い所から根をおろすと、大風が吹く。
〇閏年には、つぎ木がつきにくい。
〇あまがえるが木にのぼっていると、雨。(三部)
〇蛇が木にのぼるのも、雨のきざし。
〇ぶと(ぶよ)の集り多ければ、雨近し。
〇にわとりが、おそくまで餌をあさる時は、雨のきざし。
〇かつをぶしをけづるに、しめっていると、雨になる。
〇鹽氣ある場所が、じめじめすると、雨。
〇かにが陸に出ると、雨。
〇とかげが木にのぼると、雨になる。
〇朝、きじが鳴くと、晴。
〇雨中でも、くもが巣を張り初めると、晴になる。
〇はちが、低いところに巣を作ると、大風のきざし。

農事必携 全國天氣豫知
不許複製 定價金貳拾五圓
昭和二十三年一月 十日 初版印刷
昭和二十三年一月二十日 初版發行
編 者 西澤  巌
    全國學農聯盟代表者
發行者 株式會社 學習社
    代表者  西村辰五郎
    東京都千代田區神田神保町一丁目一
印刷者 株式會社 三省堂神田工場
    代表者  今井 直一
    東京都千代田區神田三崎町二丁目四四
發行所 株式會社 學習社
    東京都千代田區神田神保町一丁目一
    日本出版協會會員番號 A一〇七〇〇一
配給元 日本出版配給株式會社
    東京都千代田區神田淡路町二丁目九
【 】『国立国会図書館デジタルコレクション』
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