［青森県 農牧学校貸費生 本多武雄 徴兵免除］明治11年2月
（明治十一年）二月十八日
青森縣 農牧學校貸費生 本多武雄 徴兵免除
青森縣伺
當縣下ノ儀ハ原野荒蕪ノ地 夥多有之
頗 牧場ニ適スルヲ以テ
既ニ昨明治九年十一月中 開校ノ儀
内務省ヘ及開申候處
本年十月中允許有之
就テハ今後一層牧畜ニ注意開業ノ見込ニ候テハ為
其空シク勞力多クシテ
其功遂ニ尠キハ必然ナリ
是非共 歐米等ノ牧事ヲ参酌セサレハ
改進ノ道難相立候ヘ＠
縣廰ニテ歐米人ヲ雇迎スルノ力ハ素ヨリ無之處
幸
京都府下丹波國蒲生野農牧学校ハ
米人 ウエード氏ヲ以テ教授候趣ニ付
別記両名 農学篤志ニテ少シク洋学ヲモ習学候
者故 選擧ノ上
既ニ本年三月中 貸費ヲ以 該校ヘ入場為致候然處
右 両名ノ内 本多武雄儀ハ
来 明治十一年 徴兵適齢ノ㫖 即今心付候ニ付可
引戻筈ニ候ヘ共
入校以来勉強罷＠ 果シテ
他日卒業ノ上ハ見込ノ通
當縣牧事改進ノ一助ニ可相成ト被存候間
當初 不吟味ニ渉リ
今更不都合ノ儀ニハ候ヘ共
特別ヲ以テ本人免役ノ御詮議相成間敷成
此段御伺申候也 十年十二月三日
伺ノ趣聞届候事 二月十八日
記
青森縣下第三大區二小區西大工町七番地
士族 得左衛門 長男
石郷岡源三郎
二十年二ケ月
青森縣下第二大區藤崎村八十三番地
士族 東作 三男
本多 武雄
二十年四月
陸軍省ヘ照會
別紙 青森縣伺 貸費生 徴兵免役ノ儀
其省 意見可被申出 此旨及照會候也 十年十二月廿七日
陸軍省上答
別紙青森縣伺 農牧学校貸費生 本多武雄 徴兵免役ノ儀
御来問ノ趣致承知候
右ハ
徴兵令参考第二十一絛
外國人ヘ附属シ官費ヲ以
技藝傳習中ノ者ニ準シ
免役相成可然存候
此段 意見及上申候也 一月廿六日
法制局議案
別紙 青森縣伺 貸費生 徴兵免役ノ儀ハ
陸軍省上答ノ通 御聽許相成可然裁左按
取調仰高裁候也 一月廿一日
陸軍省ヘ達
別紙 青森縣伺 縣貸費生徒 本多武雄 徴兵免除ノ儀
朱書ノ通及指令候條
此旨可相心得事 二月十八日
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
青森県農牧学校貸費生本多武雄徴兵免除
行政文書＊内閣・総理府太政官・内閣関係第六類 太政類典
太政類典・第３編・明治１１年～明治１２年
太政類典・第三編・明治十一年～明治十二年・第四十九巻・兵制・徴兵
[請求番号]太00653100
[件名番号]025
[保存場所]本館
[作成・取得部局]太政官
[年月日]明治11年02月18日
[関連事項]稟候・府県
『国立公文書館デジタルアーカイブ』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
