船井郡佛主村 藤田おこん【赤十字精神】大正14年
【赤十字精神】大正14年
尚之と似たるものは藤田おこんなり。
延寶中船井郡佛主村の村民は重税に困しみ
一揆を起さんとせしが、
藤兵衞なるものゝ妻おこんは
自ら奉行所に行き、
熱心哀訴の極、
其負ふ所の幼兒の死せしも知らざりき、
之が爲に奉行は三十三種の苛税を除き
村民も亦一揆を起すに至らざりき。
されどおこんは越訴の罪に處せられんとせしを、
御臺の逝去にて赦せられたり。
大正十四年十月二十日印刷
大正十四年十月二十五日發行 【非賣品】
日本赤十字社京都支部
代表者 西原光太郎
印刷所 株式會社 京都日出新聞社
京都市柳馬場通二條南入
印刷人 田中 幸平
京都市柳馬場通二條南入
【 】『国立国会図書館デジタルコレクション』
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