《鈴江言一》母方の従兄(いとこ)
松村仙造の妻すみ子(小野梓の娘)
【教養学科紀要 (7)】昭和50年
【教養学科紀要 (7)】昭和50年(1975)
著者 東京大学教養学部教養学科 編
出版者 東京大学教養学部教養学科
出版年月日 1975-03
若き日の鈴江言一 p2/92
―中国革命のなかの一日本人—
東京大学教養学部国際関係論研究室(著)
第一章
鈴江言一は、
一八九四年(明治二十七年)十二月三十一日、
島根県飯石郡飯石村大字多久和一一六四
(現三刀屋町大字多久和)に
[泰蔵・たる]の八男として生まれた。
ただし、戸籍上は十二月十一日生まれになっている。
当時、父泰蔵は国会議員であり、
(明治二十七年九月から明治三十年十二月まで)
盛んに殖産事業に手を出していた。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1722196/1/2
(明治34年)一九〇一年、
言一は飯石村尋常小学校に入学。
数年後、泰蔵が病で倒れたので、
[たる]は言一を連れて京都へ移った。
言一は京都の小学校三年に編入。
七条堀川あたりに住み、極貧の中にあったという。
(明治39年)一九〇六年二月十一日、
泰蔵は京都で不帰の人となった。
翌年、言一は早くも母から離され、
※翌年(1907)⇒前年(1905)
【中江丑吉書簡集】1964
https://dl.ndl.go.jp/pid/2985848/1/225
次兄竹次郎のもとへ引きとられた。
その一、二年前、竹次郎が鐘紡へ入社、
神戸市和田岬の社宅に住むようになったからである。
(明治40年)一九〇七年、
言一は兄の家から
神戸市道場尋常高等小学校高等科に入学。
(明治42年)一九〇九年 ※鈴江言一:15歳
同校同科を卒業した。
注記:太字部は『鈴江言一伝』と表現が違う所がある。
幼時の不遇は、少年の反骨を逞しく育てあげた。
次兄はこの反骨逞しい言一のことを
「木う松」とあだ名をつけていた。
※「ホラ松」:『鈴江言一伝』p5
だが、母方の従兄(いとこ)
松村仙造の妻すみ子は、
しきりに言一の才気と侠気を愛した。
言一が同家に客たりし時は、
実の同胞に会したる以上に
胸襟を開いて歓談したという。
すみ子は政客小野梓の娘、
女高師出の才媛・ ※松村墨(小野墨):下記
仙造・すみ子の長女は ※松村 弘(こう):下記
大本教の大国以都雄の妻である。※大国 弘:下記
(11) ※下記 (11)
第二章 北京に赴くまで
第一節 書生時代
一九〇五年(1909年の誤記?)、
明治42年(1909)、
神戸市道場尋常高等小学高等科を卒業した言一は、
ちょうど兄竹次郎が鐘紡中島支店に転勤となったので、
同行して大阪府西成郡中島村柴島(現大阪市東淀川区)の
鐘紡社宅に移った。
ここに三ケ月程いて、
やがて竹次郎の慶大の先輩占部百太郎を通じて
「北川」某なる弁護士の書生となるべく単身上京した。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1722196/1/3
(1)加藤惟孝談(一九六一年九月八日)
(2)鈴江竹次郎『家史』及び三刀屋町長富田勇の
鈴江新一宛書簡(一九七二年五月十一日付)
新一は言一次兄竹次郎の次男。
(4)衆議院事務局
『第一回乃至第十九回総選挙衆議院議員略歴』
衆議院事務局、昭和十一年十二月。
前掲『家史』
(5)鈴江新一の許淑真宛書簡
(一九六一年六月五日付)
(6)重富福太郎の鈴江新一宛書簡
(一九七二年四月十六日付)
重富の父は元鈴江家小作人。
(7)鈴江新一談
(一九六一年八月三十一日、一九七二年三月二十五日)
(8)同右。
(9)鈴江栄三郎手記「叔父言一に就いての記憶」
(一九六一年十二月)
栄三郎は言一次兄竹次郎の長男。
(10)同右。
(11)前掲鈴江新一書簡
(12)前掲鈴江栄三郎手記
(13)鈴江の土工生活は、彼を知る人によると
次の通りである。―略―
〔画像〕p27-2【教養学科紀要 (7)】昭和50年(1975)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1722196/1/27
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blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2018年08月31日 13:05
女子高等師範學校及附屬高等女學校卒業生徒證書授與式
PFD【東京茗渓会雑誌. (159)】明治29年4月
《小野すみ》女子高等師範學校 附屬高等女學校 本科
明治26年9月入学
明治29年3月卒業
《小野 すみ》小野 墨・松村 墨
父 小野 梓 母 小野利遠
夫 松村仙造(眞澄)
小野一雄・雄二の実祖母
生 明治11年(1878)10月18日
没 昭和22年(1947)2月14日 69才
blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2013年04月04日 07:13
《大國以都雄》[昭和神聖會]
【愛国運動現勢. 第1輯】昭和10年4月10日発行
前列 大国以都雄(大国 弘 夫)
松村一造 (小野又一 兄)
松村正子 (松村一造 妻)
坂本恭啓 (小野又一 二姉 文の夫)
中列 大国 弘 (大国以都雄 妻:小野又一 長姉)
小野文子 (小野又一 妻)
金岡 重 (小野又一 三姉)
坂本善春 (坂本恭啓 長男)
後列 小野又一 (小野一雄 父)
小野一雄 (小野又一 長男)
金岡武夫 (金岡重 夫)
坂本佳記 (坂本恭啓 二男)
撮影場所:松村一造宅 二階
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