《三船芳郎》金星鉄工常務【人事総覧 第1集】昭和26年(1951)

【人事総覧 第1集】昭和26年(1951)
著者    人事興信所 編
出版者   人事興信所
出版年月日 1951
《三船芳郎》 p255/301
 金星鉄工常務
 大正10年11月生
 昭和18年 明大卒
 横浜市中区打越町76
7寸5分、柔道5段の巨体をゆすり乍ら、
「吾々カジヤはカジヤと」
これから伸びる会社に絶対必要な細心大胆な
斗志万々居士。
工場と事務所、
販路拡張と年中無休で馳け廻つて居るが、
これも氏の若さを物語つて居る。
大いに皆に可愛がつてもらいたいのが
モツトーだそうだが、
答える時に「ハツ」「ハイ」と入れる当り、
好ましい靑年重役、
押一方では駄目だと退くことも御存知の樣子。
酒は余り好まず、
たまに自動車を乘り廻す位が楽しみの一つだとか。
映画の三船敏郎氏は実兄だが、
映画も殆ど見ず、
話は造船ヤ、土建ヤの下ウケでも――、
と商売のことで頭の中が一杯だ。
しかし戦争中社長の息子と一諸で、
帰つて来てから少し厄介になつたことを、
非常に多として話す所、
彼のフアイトの向け方と考へ合わせ、
戦後派に見られぬ、
体に似合わぬ温みのある人だ。
 p255【人事総覧 第1集】1951
〔画像〕p255【人事総覧 第1集】1951
https://dl.ndl.go.jp/pid/3026576/1/255
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