[檜山村誌]平成5年(1993)
第一節
(1) 中台遺跡
京都府遺跡地図(昭和四七年)によると、
縄文時代から古墳時代にかけての遺跡として
中台地区に遺跡があり、
散布地集落跡の可能性もあり、
縄文弥生土器片、土器須恵器、
磨製石斧片も出土している。
また中台中島には円墳一基、
中台桜池には須恵器登り窯跡群がある。
奈良朝前期から平安初期の遺跡で、
古墳が八基確認されている。
そのうち七基が円墳で、
また五基には横穴式居室がある。
(船井郡誌)
(2)(イ) 別所一号墳
字井脇別所にあり、
台地径一二~三・〇米の円墳で、
頂部は平坦で稲荷の小祠をまつる。
横穴式石室自然石二枚は露出している。
(2)(ロ) 別所二号墳
字井脇別所にあり、
円墳で径一〇米、高さ〇・五米、
横穴式石室跡であって、
長さ四・三米、巾一・二米
巨石が露出している。
(2)(ハ) 丁谷古墳
字井脇丁谷にあり、
丘陵の陵を切った如き様子で
径四米、高さ〇・七米、
墳頂に墓石あり。
(3) 皿引野古墳
台地あり古城があったと伝えられるのみ。
(4) 谷古墳
字和田谷にあり、
横穴式石室、
過去石材搬出されると伝えられる。
(5) コハケ谷古墳
井尻コハケ谷にあり、
横穴式石室で自然石が多数寺の東側に置いてある。
須恵器(𤭯、広口つぼ、長頚台付つぼ、無蓋高杯、
杯身三、その他破片多く出土)する。
(古えの桧山の項参照)
(6) 米屋の道標
―略―
桧山村誌
平成五年四月発行
発行者 桧山村誌編集委員会
桧山財産区
印刷所 瑞穂印刷所
(非売品)
表題題字 山内勝氏書(字橋爪)
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