【新中国映画 (現代中国新書)】1956
著者 大芝孝 著
出版者 法律文化社
出版年月日 1956
私営プロダクションの接収
全中国の解放に成功した
中国共産党の映画会社接収工作は、
まず東北から始められた。
それに先立ち、
抗日戦争の終った
一九四五年(昭和20年)の一〇月、
旧満映のスタジオでは
張英華(現長春電影副廠長)を中心に
「長春電影公司」が設立された。
これには、
もとから満映にいた
進歩的な工作者たちが参加した。
内田吐夢、木村荘十二監督のほかに、
多数の日本人技術者も加わった。
ここでは、金山が監督し、
張瑞芳が主演して、
〔松花江上〕を一本撮ったが、
翌四六年(昭和21年)四月、
正式に中共に接収されて、
国営「東北電影製片廠」に変った。
東影の指導にあたった中心人物は、
かつての名作〔馬路天使〕の監督で、
抗戦中は延安に走って文工団などで活躍し、
ソヴェトにもいったことのある
袁牧之や舒群であった。
袁が初代東影廰長になった。
https://dl.ndl.go.jp/pid/2483103/1/35
著者略歴
1921年1月2日
兵庫県宝塚市生れ
41年駒井徳三の康徳学院卒、
中国に留学、
46年神戸外専助教授、
49年神戸市外国語大学助教授、
著書「現代中国文学論」、
訳書「抗戦第二年代」。
1956・9・20 ¥170
現代中国新書 新中国映画
著 者 大芝 孝
発行者 亀井 蔀
発行所 株式会社 法律文化社
京都市左京区吉田近衛町
振替 京都10617番
中村印刷株式会社・協真社製本
https://dl.ndl.go.jp/pid/2483103/1/134
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