【桂月全集 別巻 上】1980
著者    大町桂月 著
出版者   日本図書センター
出版年月日 1980.1.
p3【桂月全集 別巻 上】1980
〔画像〕p3【桂月全集 別巻 上】1980
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土佐日記(二) 大正九年六月十二日より
        七月十七日まで
        幡多郡高岡町
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六月二十二日
 二十二日 くもる 車にて八時發 路ほとゝぎす
 九時半 中村町 南國日報社 社長 岸金太郎 紅葉軒
 南國日報記者 幸德駒太郎
 土陽支局長 引田伸雄 西村愿 岸金太郎も來ル

 渡邊芳之助 冨山房外交員もと宿毛校長
 坂本氏より手紙來り世話せし由也——病氣なほる

 小學校長 小野信次郎 郡視學 佐野友次郎
 田ノ口村 第三中學校長 横山市次郎 千ばけん(文學士)
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六月三十日(晴)
 六時上陸、人力、片島、右手、川にのぞみ崖山、
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 林有造の銅像、
 六時半、宿毛ノ町につきて朝食す、
 米十(鹽田)旅館にやすむ、午食もす、
 二時自動車
 宿毛町 ◎高橋嘉吉 大井田正行
 逢難心不屈 當苦氣愈振
 君是眞男子 至誠泣鬼神 新作

七月二日 晴
 田中は昨日宿毛へゆけり
 老 西村愿 若 福島利馬 この二人せわ人也
 薄暮宿毛 橋まで小野氏高橋氏兄弟 田中むかふ、
 小野氏に投ず
 田中 近澤は宿毛館、
 夜、高橋兄弟 大井田正行
 片しま方面のせわせし人 山縣省三
 片しま郵便局長 高橋氏の弟と二番かこむ

七月三日 朝くもる
 小野氏と共に「コウゾノ」堰にかほ あらひにゆく
 一宮神社のあとに上る、
 老松二抱半おこんば淵(村役場)
 樹しげりて眺望なし東福寺ノ畔、
 伊賀氏の墓地に上る
 宿毛一目の下、休翼園

 午前 小學こうえん
 夜 淸寶寺こうえん
 とうふくじの側の小山 伊賀氏の墓地也
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七月四日
 宿毛のわらぢは ちぼ一つ也
 篠山ノ神社ふきん檜多し、
 上はつゝじ、どうだん、小笹一面也
   鯤化作鵬々作石
   悠然休翼小池邊
   池中一任鯉魚躍
   梅雪松風幾萬年
   題休翼園 小野氏
 少しあるきて十時半
 小舟二艘(大隈氏はひとり提燈徒歩)
 月出づ、瀨の金波、
 月を後にし、左にし、前にし、右にす、
 川まがりまがりまがる、
 いくどもゆきつまるかと思はる、
 せき處々に多し、
 舟急に下る、水あさし、
 きけんならず川はゞ三十間内外
 本流に合して、間もなく、おこんば、
 小野、黑岩(小野家執事)大隈、田中、近澤 迎ふ
 同行十三人
 大隈勉 役ば 土居乙亥 和田校長 室山隆雄
 山本茂吉 菅原照淸 大井田正經 川島峯吉
 山岡淸  宮口 一 宮地 淸  林 區
 谷太郎—ふざん房にてしれり
 佐田佐一郎 桂月

七月五日 晴
 小野、黑岩、男、新地より舟、

 豫土眞珠株式會社 林有造社長
 大井田正行とりしまりやく
 技師長 藤田氏
 もと いよの平山、小西左金吾
 失ぱい、ひきうけて、
 こゝにうつす、
 中層は藤田昌世氏創む
 今は眞似するものあり

 十時半モーターボート
 藤田、小野、大井田、助手、

 六時三十分 片島さんばしにつく
 人力にて宿毛小野氏につく
 夜揮毫
 柏島にて敎員 田中恒治案内を成す
 柏島浦漁業組合理事 浦村直次に あふ
 和田屋に午食す 二人來る、
 高橋嘉吉(兄) 高橋重次(中) 北村久吉(弟)

 七月六日 午前揮毫 十二時半去小野氏
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 小野銀行頭取 小野十三郎
 宿毛町 東京芝區三田松坂町十八番地
 電高輪一〇九六
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桂月全集  14,000
昭和55年1月10日 印刷
昭和55年1月25日 発行
著 者 大町 桂月
発行者 高野 義夫
印刷所 株式会社 誠進社
発行所 株式会社 日本図書センター
    東京都文京区大塚3-4-13
    電話(03)947-9387
    振替東京2-8206
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