kyotoshimbun いま、ふるさとの君たちへ
2019/5/7(PDF印刷を行った日)

陣地取りやアケビ採集
「山猿」の遊び満喫
学級新聞、記者の原点
上田 千秋さん(NHK横浜放送局放送部長・横浜市)
(平成14年(2002)4月14日掲載)

いよいよサッカーのワールドカップが開幕します。
私の勤務先のある横浜では、
決勝戦など4試合が行われます。
感動を世界に向けて発信するため、
横浜放送局も今、準備にラストスパートをかけています。

故郷というと、思い浮かぶのはやはり丹波の山々です。
ちょうど今の時季と重なりますが、
まぶしい新緑の若草色が、
目を閉じるとはっきりと浮かんできます。
友だちと瑞穂町の自宅近くの稲荷山を駆け巡って
陣地とり合戦をしたり、
隠れ家でアケビの甘い実を味わったり、
「山猿」の生活が楽しくて仕方がありませんでした。

前谷山などで山の作業の手伝いもしました。
植林、下刈り、枝打ち、材木の運搬…。
秋にはマツタケ採りに行きました。
ようやく見つけた時の感激は忘れません。

作業の合間に父や祖父といろいろな話をしたものです。
父は学徒出陣でフィリピンに出征経験がありました。
よく話題になったのは、太平洋戦争です。
私の質問は「なんで日本は負けたんやろか」で、
父は経験を踏まえ、
「アメリカは物量が豊富で科学技術が圧倒的に優位やった」
などと答えてくれました。

机、いす、棚、ベッドなど、当時、
ほしい物があれば自分で工夫して作っていました。
近くにスーパーなどはありませんでした。
幸い自宅の周りに材料になる板切れや棒切れがたくさんあり、
のこぎりや かなづちを握って、
一日中工作に没頭しました。

NHKに入ってから大半を記者として仕事をしてきました。
記者が面白いのではと思い始めたきっかけは、
瑞穂中学時代の学級新聞作りにあったような気がします。
当時の太田敏博町長にインタビューしたり、
瑞穂病院をルポしたり、
アンケートを記事にしたりしました。
すると、いつもは厳しい担任の中村隆先生が一言。
「足で書いた記事が光っている」。
この言葉が心のどこかに残っていたのでしょうか。
上田千秋さん[NHK-kyotoshimbun] _1
〔画像〕上田千秋さん[NHK-kyotoshimbun] _1

丹波は都会に比べ、さまざまなハンディもありますが、
自然が豊かで人情あふれる故郷に誇りを持ってほしい。
丹波で培われた自分の個性・持ち味を大切にしてほしい。
そして本を読んだり、いろいろな場所を訪ね、
常に視野を広く持って、
世界を見る目を養ってほしいと思います。
(2002年4月14日掲載)

 うえだ・ちあき
1949年(昭和24年)瑞穂町妙楽寺出身。
三ノ宮小、瑞穂中、須知高を経て早稲田大卒。
NHKに記者として入局。
気象・災害、都市問題、スポーツ、皇室など担当。
大阪放送局時代はキャスターとして
「マナとカナの子どもニュース」も担当。
横浜市在住。
上田千秋さん[NHK-kyotoshimbun]_2
〔画像〕上田千秋さん[NHK-kyotoshimbun] _2
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blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2021年06月12日10:30
[昭和50年現在住宅図(三ノ宮地区)]
郷土誌「三ノ宮」昭和56年発行
[昭和50年現在住宅図-3]妙楽寺・粟野
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【早稲田大学校友名簿:会社別 1979年】
出版者   稲門名簿刊行会
出版年月日 1979.4
 日本放送協会(NHK)
https://dl.ndl.go.jp/pid/12243340/1/355
上田 千秋(昭和49年 法学部)
https://dl.ndl.go.jp/pid/12243340/1/357
図書館・個人送信資料利用可 ログイン中【小野一雄】
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