【農業の満洲 1(1)】昭和2年(1927-04)
出版者 農業の満洲社
出版年月日 1927-04
https://dl.ndl.go.jp/pid/1520233/1/1
人類愛の爲めに
野田斧吉氏
https://dl.ndl.go.jp/pid/1520233/1/29
◆苦力にも利益を分配する
「現在でも無論常用だけですが、
山東の苦力にも農園の利益を少しづつ分配して居ます。
それは年々純益の一割を賞與金とすると云ふ
内規になつて居ります。
昨年までは三十名から使用してゐましたが、
苦力共もこの主義を了解して成績は
よろしいやうです。
その他四年以上勤續したものから、
年籔の二乘による退職手當をやる内規もあります。
苦力とても人間ですから
いたわつてやれば、
なつきますよ。
眞の日支親善はこんなところから
考へなければなりますまい。」
苦力へ對して人間の同情を惜まない人はあるが、
同情を實際に適用する人に到つては、
非常なる人格者である。
野田君は畢竟するに滿洲に於ける
現代の義人でなければならない。
一の野田君を有することが恐らくは
滿洲農界の生んだ最初の、
否最大の収穫ではあるまいか。
斯く感じ來つて、
野田君の雙眸に接する時、
柔和な眦と扁服を飾らない
素朴な態度とから受ける、
云ふに云はれぬ親しみ易さ、
この感じこそ野田斧吉君の
全服の人格の反映であらねばならぬ。
<写真>
前列右より
孫 和子さん (七歳)
野田斧吉氏 (五十歳)
七女 直子さん(八歳)
夫人 (五十歳)
後列右より
六女 光子さん(十五歳)
四女 文子さん(十九歳)です。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1520233/1/30
昭和二年四月九日印刷納本
昭和二年四月十日發 行
發行人 川上 賢三
編輯人 若林不比等
印刷人 吾妻 力松
印刷所 滿洲日日新聞社
印刷所
大連市東公園町二二
發行所 農業の滿洲社
大連市越後町二十八番地
電話四二四八番
振替大連四三六三番
https://dl.ndl.go.jp/pid/1520233/1/59
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