【野球年報 第7号】明治42年
著者    野球年報編纂部 著
出版者   伊東卓夫
出版年月日 明35-大1
p1【野球年報 第7号】明治42年
〔画像〕p1【野球年報 第7号】明治42年
https://dl.ndl.go.jp/pid/860552/1/1

 東京倶樂部試合記事
明治四十二年度 四月四日 對神戸倶樂部(於羽田運動場)
        四月五日 對神戸倶樂部(於羽田運動場)
        2回戦  東京(5点)対 神戸(1点)
p14【野球年報 第7号】明治42年
〔画像〕p14【野球年報 第7号】明治42年
https://dl.ndl.go.jp/pid/860552/1/14

  對神戸クラブ第二回
東京方は昨日の耻を取り返へさうと
福田を投手とし
獅子内を早稻田から呼び寄せて
三壘に起たしめた、

神戸方でも松田を投手に泉谷が捕手、
菅瀨一壘になつた結果は
一對五東京方の勝利となる、

先づ東京軍第四回に山脇が痛快なヒツトで
二壘の頭を抜いて出で、
スチールと中野の犠牲球で三壘に進んで、
福田の強グラウンダーを
松田君がハンブルしたので本壘に入る、

續いて六回には又山脇のライナーを二壘が逃し、
ストールンで二壘を略取す、
中野のバンドを松田君が取つて
一壘に投げる處が菅瀨狼狽して
ハンブルして生かす、
と福田が猛烈なグランダーで遊撃を襲ふ、
流石の佐々木も是れを留め得ないで
山脇をホームに入らしめた、

次は早大の曉將獅子内、
美事なヒツトにて中野を本壘に
福田を三壘に送つて
自分は二壘を盗む、

神戸軍は益々悲境に陥つた、

(明治42年)四月五日
 審判 
<東京倶樂部>(東京軍)
8 河野
2 山脇
4 中野
1 福田
5 獅子内
6 櫻井
3 押川
7 吉川
9 三島
https://dl.ndl.go.jp/pid/860552/1/28

<神戸倶樂部>(神戸軍)
6 佐々木
7 高濱
3 菅瀨
2 泉谷
9 奈良崎
1 松田
4 藤田
8 日向
5 高濱(弟)
(七回目より菅瀨戰線を出で日向1Bへ
 奈良崎CF 缺 梅本RFに入る)

松田が櫻井君を三振に倒さうと、
滿身の力を籠めて投げた球が餘り低かつので、
流石の泉谷も逃す、

福田完爾として本壘に歸つた、
櫻井は中堅への飛球。

押川は四球に出たが佐々木の爲に一壘の奮死した、
此の回に於ける東京軍の大攻撃は流石の神戸軍も
面を向くべきやうもなく
一擧三點を得られた、

續いて又七回に吉川四球に出で二壘を盗み
三壘を略取しやうとした、
然るに三壘へ泉谷がワイルドを投げたので、
又本壘に入らしめた、

ラストインニングになると
催した雨は盛んに降出して來た、
好期逸すべからずで
先鋒の高濱が四球を得て二壘を盗む
菅瀨、泉谷バントを弄して高濱を本壘に送り
漸く一點を得たが
奈良崎がスリーバントアウトなのでゲームセット、
頗る痛快な試合であつた。
https://dl.ndl.go.jp/pid/860552/1/29

明治四十二年八月 二十日印刷 定價 金四拾錢
明治四十二年八月二十四日發行 郵税 金 六錢
著作者 野球年報編纂部
    東京市本郷區本郷五丁目十番地
    美滿津商店内
發行者 伊東 卓夫
    東京市本郷區本郷五丁目十番地
印刷者 中野鍈太郎
    東京市京橋區南小田原町二丁目九番地
印刷所 東洋印刷株式會社
    東京市芝區愛宕町三丁目二番地
https://dl.ndl.go.jp/pid/860552/1/233
図書館・個人送信資料利用可 ログイン中【小野一雄】
【 】『国立国会図書館デジタルコレクション』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇