【私の少年・少女時代 : 日本の知識人80人に聞く】1995
著者 アコム経済研究所 編
出版者 アコム経済研究所
出版年月日 1995.4
https://dl.ndl.go.jp/pid/13301763/1/3
高市早苗さん
一九六一年、奈良県生まれ。
衆議院議員。
九三年総選挙で奈良全県区から
無所属で初当選。
九四年、自民党を離党した
柿沢弘治氏らと自由党を結成。
神戸大を卒業後、松下政経塾を修了、
アメリカ連邦議会立法調査官を経て帰国、
政治評論家。
完璧主義の母から大きな影響
私は昭和三十六年、奈良市に生まれた。
母の育児日記を読むと、
「昭和三十六年三月七日、元気な女の子が生まれた。
首相は池田勇人」と書かれてある。
私の誕生後しばらくの間は
母は子育てに専念していたが、
それも私が三歳になるまでであった。
やがて母は公務員としての仕事を再開、
とても忙しくなり、
私の幼稚園・小学校時代を通じて
母が日中家にいた記憶はあまりない。
父は大阪の会社に勤めており、
共稼ぎ家庭の私は祖父と二人で暮らすことが多かった。
私が小学三年の時、
母は橿原市の職場に転勤となり、
一家は橿原神宮の東側に転居し、
私は高校を卒業する十八歳までそこにいた。
その後、母の転勤でまた奈良市に戻って、
現在に至っている。
母は音痴だった。
日中は祖父と二人だけの
私のさびしさを紛らわそうとしたのと、
娘も音痴になったら大変だと思ったのだろう、
私にはレコードやプレーヤー、楽器を
惜しみなく買ってくれた。
お陰で私はピアノやドラムス、
シンセサイザーなどの演奏は得意だし、
ハードロックやカラオケも大好き、
学生時代はロックバンドを結成して、
ライブハウスに入りびたるほどの
「病膏肓」になってしまった。
政治家にならなかったら
音楽の世界に入っていたはずと信じている。
-略-
音楽と読書が私の楽しみであった。
弟のお守りに明け暮れる私を
両親は不憫に思ったのだろう、
楽器と並んで本もふんだんに買ってくれた。
お陰で本を読むスピードはかなり速くなり、
『少年少女世界文学全集』『三国志』
『太閤記』『赤毛のアン』『小公女』など
かなり分厚い本でも一日で読んでしまったものだ。
https://dl.ndl.go.jp/pid/13301763/1/125
(取材・構成 児玉 進)
https://dl.ndl.go.jp/pid/13301763/1/126
日本の知識人80人に聞く
私の少年・少女時代
1995年4月11日 発行 1800.
編集発行 アコム経済研究所
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