【真相 3(7)(19)】1948-06
出版者   鶚出版
出版年月日 1948-06
p1【真相 3(7)(19)】1948-06
〔画像〕p1【真相 3(7)(19)】1948-06
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   宮様商賣一ヵ年を探る
   かれらは何をしているか?



p4【真相 3(7)(19)】1948-06
〔画像〕p4【真相 3(7)(19)】1948-06
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 (第四幕)貧すりや鈍するプロ皇族の段
似たような閑居組に梨本夫妻がある。
建坪一千坪の澁谷美竹町の廣大な屋敷は
土藏二棟をのこして跡かたもなく、
戰時補償特別税のために富士、伊豆の別邸も賣り、
今年七十四の守正氏は、
六十七のウバ櫻伊都子夫人と
六、四疊半、二間の茶室づくりの假屋にわび住い。

二萬坪の邸内の敷地も、
中四千坪をのこして財産税のカタに賣却、
境界の塀も滿足にない邸内に住居のほか、
家らしいのは同じく茶室づくりの八疊一間の客間に、
バラツクの事務所。

昨秋、今春と二回の盗難で土藏から衣類
その他をあらいざらいとられ、
幸い七割まで戻つたものの、
老い先短かいこの人、
例の下駄ばき、長杖の散歩姿で
數人の使用人にかしづかれながら、
殘りわずかな金を食いつぶしている。

伏見。
博恭元帥は一昨年八月死亡、
長子博義王(海軍大佐)も
昭和十三年に上海で戰病死、
殘るは博義王妃の朝子未亡人(四七)と
博明君(一七)、光子さん(二〇)、
章子さん(一五)の四人。

燒けた紀尾井町の本邸二萬一千坪の土地は
半分を財團法人住宅研究會に賣り、
目黑大崎の三條元侯爵邸を買いとつて移轉。
他は片瀨に別邸があるだけ。

五人の使用人で月六、七萬圓かかるが、
なまじつか事業に手を出さない方がいい、と
もつぱら金利にたよつて消極的なやりくり。

野菜など一千坪の畠で自給自足にあまんじ、
いずれは燒跡に小さな家でも建てたいというのが
朝子夫人の望みとある。

財政顧問に以前は、
中村俊久(元海軍中將、侍從武官)、
岩波武信(元宮内省藏頭、現日銀監事)
などがいたが、
現在は
吉橋戒三(元陸軍大佐、侍從武官、元宮内府主馬課長)
が家令で相談役。

東伏見。
故依仁親王妃周子さん(七三)一人きり、
數人の使用人とともに
葉山堀之内に靜かな居食い生活を送つている。

神奈川縣仙石原に土地別邸を持つほか、
澁谷常磐松の東京邸は一部燒けのこり、
新築の一部をのぞき、
現在宮内府管理の御用邸。

山階。
武彦氏(五一)一人きりの淋しい生活、
鎌倉材木座の住居は、
關東震災で壓死した王妃の追善に修築したもの、
麴町の本邸罹災ののち埼玉縣寄居の玉屋に疎開し、
一昨年十月材木座に移つた。

元海軍少佐で一時金ゼロ、
財産税納入後の不動産はこの家屋敷だけ。

朝香家にシンニユーをかけたプロレタリアで
(といつても公稱財産六十二萬圓)
自動車も全部處分、
男三人女二人の使用人をかかえて、
月四、五萬圓の生活費は食いつぶしの一方。

事業もやりかけたが神經衰弱のため中止、
せいぜい「有利な投資」を心掛けているという。

財政の相談は、弟の山階芳麿元侯爵や、
前記伏見の出入りの日銀監事岩波武信。

 (第五幕)外國映畫特別試寫會の段
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〔画像〕p5【真相 3(7)(19)】1948-06
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一九四八年六月一日 發行
眞相(第三巻第七號 通巻第十九號)
       定價    三十圓
       送料     一圓
       半年概算 百八十圓
編集 發行人 佐和慶太郎
印刷所    日本印刷工業株式會社
發行所    人民社
       東京都中央區銀座西二ノ三
       電話 京橋(56)〇四六四番
       振替 東京一一五二一一番
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