【真相 4(8)(32)】1949-08
出版者   鶚出版
出版年月日 1949-08
p1【真相 4(8)(32)】1949-08
〔画像〕p1【真相 4(8)(32)】1949-08
https://dl.ndl.go.jp/pid/3555923/1/1

  宮様商賣告知板 その后
お好み探訪
☆……去年“眞相”19号で“宮様商賣一カ年を探る”
という記事をみて、大そう興味ふかく読みましたが、
あれから、また一年たつた今日、この頃、
宮樣たちはどうしているでしようか?
☆……商賣に成功した人、
取巻の狼連中に食いものにされた人など、
ありのままの宮樣その後の狀況を敎えて下さい。
(神戸市生田区中山手通4-101 谷口千秋)
https://dl.ndl.go.jp/pid/3555923/1/15

[宮樣の商賣往來 ままならぬ]
[閑院家]
閑院春仁氏が社長である
日本橋際の三都和会館内の
三都和商會(資本金一五〇万円)は、
進駐軍向けの建築金物と
モーターの修理をしていたが、
事業不振で三〇〇万円ばかりの赤字となり、
ついにエビス駅前の工場を賣拂らつた。

閑院の援助者宮下武男は、
『モーターにはズブの素人ばかりのところへ
 取巻きの元軍人が癌だつた』
と喝破しているが、
現在は宮下の力で、
去る四月から豊島区巣鴨二丁目に
春日興業株式會社(資本金一〇〇万円)を創設し、
再び閑院氏が社長におさまつた。

これは大藏省管理の賠償物資の手入れが專門で、
現場は板橋のもと造兵廠にある。

閑院社長は月水金に小田原から十二時頃出社し、
三時に帰るという精励ぶりであるが、
その名代格をつとめる專門の中村春雄は
終戰まで海軍主計大佐、
戰後大藏省の総務部長の職にあつた。

いずれ綠地公園の事業もやるつもりだが、
元皇族には銀行も融資を澁つているのが、
悩みだという。

銀行側にいわせると
『いくらなんでも宮樣相手に訴訟もできかねる』
とハナつから危んでいるのが金融難の眞相だ。

協力者宮下武男を理事長とする
財團法人親和協會は結婚の媒介、
内職の斡旋から元軍官舎の管理までやつてのけ、
閑院直子夫人(伏見朝子の妹)も
看板だけの理事をしているのでは物足りぬとみえ、
このほど、東京室町に東海文化事業(株)という
資本金百三十万円のチツポケな会社をつくつた。

地方の学校目あてに敎育映画の巡回映写で
大いにモウケる予定らしいが、
特別に手腕ありとも思えぬ彼女が
女社長にかつがれたのは、
結局元皇族の肩書で、
田舎の学校長や村長をアリガタ涙にくれさせ、
巡回映写を賣込む算段らしく、
女社長直子夫人のかげで采配をふる黑幕
米山理市(代表取締役)の
食いものにされるオソレは十分である。

家庭は夫婦二人きりで、
使用人が八名、
月十万円以上もかかるという。

閑院はほかに
神戸觀光株式會社の会長をしているが、
これは強羅の別莊(ホテル花壇)を
現物出資したものである。
https://dl.ndl.go.jp/pid/3555923/1/16

一九四九年八月一日 發行
眞相(第四巻第八号 通巻第卅二号)
       定價    五〇円
       送料     三円
編集・發行人 佐和慶太郎
印刷人    佐和慶太郎
印刷所    人民社印刷局
發行所    人民社
       東京都中央區銀座西二ノ三
       電話 京橋(56)〇四六四番
       振替 東京一一五二一一番
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