[台湾の歴史]許文龍〔2/3〕平成6年(1994)

  [台湾の歴史] 許文龍
[台湾の歴史]20-21
p20-21  [台湾の歴史] 許文龍
日本人の台湾統治以前の事情を語る前に、
台湾の歴史を回顧する。
台湾の歴史はオランダ時代、鄭成功時代、清朝時代、
日本統治時代、国民党政府時代に分けられる。
歴史上の記述は見る角度によって異なる見解を示す。
過去我々が学校で習う歴史は
権力者の立場から見た歴史である。
即ち歴史を書いたのは当時の権力者であるからだ。
一般的に歴史は国家、民族の事情を強調し、
人民の事情にはめったに触れない。
事実上国家の版図がいかに大きく、
民族が強盛でも、
必ずしも人民が幸福であるとは限らない。
往々にして国土の拡張は
人民が戦争で流血して得たものであるが、
歴史はその戦争の惨禍には触れない。
荘子が言うには国家は大きいものである必要はない。
民族という言葉は、
往々にして権力者の専制獨裁の道具にされる。
例えば「民族の為に九を救え」式のスローガンは
私個人の見方では人を欺くものである。

会長の私が会議の席上で、
同僚に我々はこの会社の為に一生懸命に働こう!と言っても、
いわゆる工場の為、会社の為に一生懸命に働く事の本当の意義は、
会社が発展すると同時に、
従業員の所得も増える前提が必要である。
 ―略―
[台湾の歴史]22-23
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[台湾の歴史]24-25
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[台湾の歴史]26-27
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[台湾の歴史]28-29
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[台湾の歴史]30-31
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