【更生日記 11の巻】昭和6年11月
著者 月の家 著
出版者 第一天声社
出版年月日 昭和6.4-7.5
月の家 著
更生日記 十一の巻
昭和六年 自 十一月一日
至 十一月卅日
〔画像〕p3【更生日記 11の巻】昭和6年11月
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137643/1/3
◇(昭和6年)十一月廿九日 中外日報所載記事
虚空庵夜話(一)
藤原正樹
△その「人類愛善新聞」と云ふのが旬刊で、
約十五萬は出て居ると云ふ事だ。
敏腕の聞え高い河津雄クンが專ら采配を振り、
編輯を牛耳つて居るのが岡本靈祥クンと云ふ
手腕、人物 兩つ乍ら申分の無い溫厚篤實な君子、
長い間、金澤の北國夕刊新聞社で辛抱した効あつて、
遂に花のお江戸入りが出來たさうだ、
元來畫を好く描き、
却々非凡な腕前を持つて居る男だ。
今年の二科展に東郷靑兒と云ふ畫家が、
超現實派と銘打つた畫を出品して
新しがりやのモボ、モガ共に大分騒がれて居たやうだが、
こんな傾向の畫は疾(と)うの昔に靈祥クンが描いて居る。
而も、もつと念の入つたものだ。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137643/1/170
考へて見ると世の中と云ふものは
案外のろまなものデ。
△彼の王仁さんが蒙古入の大芝居を打つた時、
その片腕として散々活躍し
今では故人となつて了つた
法學士松村眞澄クンの家で、
この靈祥クンと、
龜岡で中堅幹部として鳴らして居る
武勇傳の好きな大國以都雄クン
それに日出麿クン[元の高見元男クン]
この三名が起臥を共にして、
同じ櫃の飯を食べて居た事もある。
その未亡人と云ふのは
早大を創設した小野梓の愛娘、※小野 墨
却々(なかなか)シツカリしたもので
夫君在世當時、
賢夫人として誰知らぬ者も
なかつたと云ふ。
今は名古屋に居るさうだが、
よくも三名、
揃つて出來上つたものだと思ふ。
故人もさぞ地下で喜んで居る事だらう。
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昭和七年一月廿八日印刷
昭和七年一月卅一日發行
更生日記十一の巻奥附
定價 壹圓
編輯兼發行者 第一天聲社
京都府何鹿郡綾部町大字本宮村字東四ツ辻十三番地
振替大阪六〇五三四番
印刷者 東尾吉三郎
京都府何鹿郡綾部町大字本宮村字東四ツ辻十三番地
販賣所 第二天聲社
京都府南桑田郡龜岡町大本天恩郷内
振替大阪七五九一七番
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【壬申日記 7の巻】昭和7年7月
著者 月の家 著
出版者 天声社
出版年月日 昭和7.6
月の家 著
壬申日記 七の巻
昭和七年 自 七月 一日
至 七月卅一日
〔画像〕p3【壬申日記 7の巻】昭和7年7月
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137838/1/3
〇東京滿洲國博『愛善舘』より(一)p139-142/201
岡本靈祥 記
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137838/1/139
昭和七年十一月十五日印刷
昭和七年十一月廿 日發行
壬申日記七の巻奥附
定價 一圓
編輯者 櫻井重雄
京都府南桑田郡龜岡町字京町四十二番地
印刷者兼發行者 吉原常三郎
京都府南桑田郡龜岡町字古世大垣内八十六番地
印刷所 第二天聲社
京都府南桑田郡龜岡町荒塚内丸一番地
振替大阪七五九一七番
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137838/1/200
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