宿毛へ早大中国人留学生［高知新聞］
2016年（平成28年）11月13日（日曜日）
【宿毛】宿毛市は早稲田大学留学センター（篠田徹所長）と、
中国人留学生のフィールドトリップ（現地学習）受け入れの協定を
このほど締結した。
宿毛市は「早稲田との縁がより深まるきっかけになれば」
と交流拡大に期待している。（富尾和方）
協定締結 漁業など学習
早稲田大学の“建学の母”と呼ばれる法学者、
小野梓（１８５２～８６年）の出身地。
協定は、早大側が「東京で学ぶ留学生に日本の地方で学ぶ機会を、
縁のある宿毛で提供したい」と提案し、１０月末に締結した。
対象は、中国大手食品企業の奨学金制度を利用する留学生。
中国トップレベルの北京、清華、復旦、上海交通、浙江の
５大学から選ばれ、早大で半年間学ぶ。
2021年度上半期まで半期に1度、
全員が宿毛市を訪れ「地方の人口減少への対策」
など個々の課題について学ぶ。
費用は中国企業側が負担する。
今月上旬には、第1陣の19人が2泊3日で宿毛市に滞在。
市内の水産加工工場や木質バイオマス発電所を見学した。
橋上小学校では複式学級の授業を参観し給食も体験、
児童たちとの交流を楽しんだ。
杭州出身で浙江大学から留学している葉銘斕さん（20）は
「漁業関係者から持続可能な漁の説明があり、
自然との協調を考えさせられた。
宿毛はとても美しい青い空と海が印象的で、また訪れたい」
と笑顔を見せていた。
市「交流拡大に期待」
市「交流拡大に期待」
「大学のない宿毛で、
市民が優秀な留学生と交流できることはいい刺激になる。
今後は、サテライトキャンパスの設置など、
さらなる交流の拡大を早稲田側にも働き掛けたい」
と意欲を語った、
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高知新聞 2016.11.13 08:40
（高知県宿毛市の橋上小学校）
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