[日本女医会雑誌]第25号〔4/4〕大正14年12月28日発行
P130-131 新人會員
第十四回卒業(大正十四年十一月三日)
―略―
以上 八十四名
海外醫事
○愛蘭醫大に女學生(愛)
今回愛蘭ダブリン市のキングス・クインス醫科大學は
男女共學制度を採用し女子學生を許可する事になつた。
數年前同國の勞働團體で婦人の會員を許可した時に
相當に激しい反對があつたから
今回も或は反對が出るかと懸念されてゐたが
差當り反對する者はない
此の先例に於て男女共學が成功せば
其他の大學もどしどし女子醫學生を
入學許可の方針であるさうだ。
○男女醫科大學合併(支那)
山東基督敎醫科大學は最近
一九二四年六月三十日までの報告を出した。
それには北支女子醫科大學と同大學との合併に就て
記載せられてある。
此合併の結果は良好であつて
男女共學は學校維持の上から見て經濟的であり又
敎授の上から觀察して能率が高いと。
○醫學講義にラヂオ(獨)
獨逸に於ては醫學連續講義に對する
ラヂオ使用に必要なる設備は
二、三ケ月の内に完成することになつた。
伯林近郊ケニツヒスースターハウゼンに新しく
二萬ワツトの放送局が設置せられ
主として敎育上の用途に充てらるゝ筈である。
○五十九才の婦人が分娩(米)
北米オハヨー州に於て
千九百二十四年一ケ年間の出産婦人の統計總數
十三萬六百十名中
最少十二才 四名より 五十九才 一名迄あつたと。
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平成21年(2009)10月 小野一雄
〔追加〕PDF:平成29年4月28日
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