blog［小野一雄のルーツ］改訂版 : ◆［笠間史料：笠間哲行］昭和14年

◆［笠間史料：笠間哲行］昭和14年

2018年06月24日06:30

［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况⑤

カテゴリ: ◆［笠間史料：笠間哲行］昭和14年; 三、行軍地方一般ノ狀况

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［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况⑤

其二、豆滿江上流住民ノ動靜及警備ノ狀况　p14/17

　1.　住民ノ動靜

　　　豆滿江ノ一葦帶水ヲ以テスル

　　　豆滿江上流鮮滿國境ハ増水ノ場合ノ外

　　　到ル處　徒渉容易ニシテ

　　　近年　北鮮製紙會社・材木伐採並ニ

　　　之ニ伴フ　各種施設

　　　特ニ　豆滿江岸ニ副フ　國境道路ノ開設

　　　茂山鉄山ノ開發等ニテ

　　　鮮人ノ移住多ク

　　　金融機関モ比較的良好ナルモノノ如ク

　　　又　内地人ノ往来モ

　　　其　豊富ナル資源ト治安ノ維持トニ伴ヒ

　　　頻繁ヲ極メントスル傾向ニアリタルモ

　　　本年五月下旬以來ノ匪賊ノ來襲等ニ依リ

　　　三長以西ニ於テハ相當ノ打撃ヲ受ケタルモノノ如ク

　　　特ニ　各種事業經營者ニ於テ甚シ

　　　而シテ　事業関係者以外ニ於テ

　　　一部ノ住民中ニハ　匪襲恐ルルニ足ラス

　　　匪團ハ抵抗サヘセサレハ生命ヲ奪フモノニアラスト

　　　轉々ト其職場ヲ變更スル

　　　所謂　旅烏式ノモノアリテ

　　　之等ニ對シ

　　　指導ヲ要スルモノナシトセス

　　　一般ニ住民ノ軍紀ニ對スル信頼ハ大ニシテ

　　　行軍間軍隊ノ宿營ヲ衷心ヨリ希望スルモノ等

　　　其一例ナリ

〔画像〕1100-14

　2.　官民警備ノ狀况　p15/17

　　（１）警察官

　　　　　近來　警察官ハ増員セラレ

　　　　　三長警察署管内ノミミテモ

　　　　　二百名内外ノ人員ニシテ

　　　　　一般警察官ノ業務ニ服スルモノト

　　　　　討伐或ハ警備等ニ專念スル警察隊トニ區分サレ

　　　　　其　裝備モ輕機擲彈筒（軽擲）等ヲ有シ

　　　　　且　人員ノ選定ニ方リテモ

　　　　　兵役関係者ヲ多ク

　　　　　役者ニ充當セラレアルヲ以テ

　　　　相當　警備力アリ

　　　　又　一般ニ眞執ニ服務シアルカ如シ

　　（２）地方側警備機関

　　　（イ）自衞團ノ狀况

　　　　　　昭和十二年初夏　匪團來襲以來

　　　　　　當方面ニ派遣セラレタル

　　　　　　軍部指導ノ下ニ

　　　　　　部落民ヲ以テ編成セルモノニシテ

　　　　　　自發的ニ夜間　其　部落直接ノ警戒ニ任シ

　　　　　　目下　何レモ極メテ眞執ナルモ

　　　　　　兵器ヲ存セス

　　　　　　單ニ見張ニ止リ幼稚ノ域ヲ脱セス

　　　（ロ）自警團ノ狀况

　　　　　　昭和十二年五月　豆滿江上流地區ニ

　　　　　　匪團來襲以來

　　　　　　北鮮製紙會社ニ於テ雇傭セルモノノニシテ

　　　　　　鈴木予備少尉以下十余名ノ

　　　　　　在郷軍人ヲ以テ編成シ

　　　　　　何レモ　小銃ヲ有シ

　　　　　　比較的優秀ニシテ

　　　　　　目下　三水坪（農事洞上流約四里）ヲ定位置トシ

〔画像〕1100-15

〔画像〕1100-16⇒〔画像〕1100-14と同一

〔画像〕1100-17⇒〔画像〕1100-15と同一

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[画像数：17]

件名標題（日本語）　３　行軍地方一般の状況

階層　防衛省防衛研究所＞陸軍一般史料＞満洲＞朝鮮＞

　　　笠間史料　昭和１４年度第一次警備行軍部隊行動詳報

レファレンスコード　C13021441100

『国立公文書館・アジア歴史資料センター』

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2018年06月24日06:27

［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况④

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［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况④

　　脅迫文ノ一例　p12/17

屯長先生、

悪毒ナル日本奴等ノ統治ノ下ニ於テ数十年

？無限ナル苦勞ト悲哀ヲ甘受シ来リシモ

屯長様御苦勞テアリマスカ

九人分ノ飯ヲ焚イテ下サルナラハ

感謝シテ戴キマス

ソシテ貴方等ハ怖スニ朝鮮民族ノ立場ニ於テ

同情ヲ表示シ

日本人奴等ノ威嚇製作ノ下ニ恐怖セスニ

朝鮮民族ノ爲メ同情ト後援ヲ爲シ

飽迄モ國家ノ爲後援スルヲ望ミマス

最後ニオ願ヒシタキコトハ

先般吾等カ要求シタル物品ヲ速カニ準備シ

本月十三日迄納付シ

若シ準備シナイトカスル時ハ

吾等ハ呵責ナク軍事行動ヲ執行スル予定ニ付

諒知セラ度

屹度準備シテ下サイ

屯長樣ニ於テハ少シモ吾等ヲ怖スニ

今日ノ夕　九時頃ニ出テ

吾等ニ會ツテ打合ナスコトヲ望ムト共ニ

此ノ手紙ヲ所持シテ行ツタ老人ヲ通シテ

吾等ト會フコトニシマセウ

吾等ハ九時過キニナルト

待タナイコトデア

〔画像〕1100-12

リマス　p13/17

終リニ貴方ノ誠意ヲ望ム　抗日敬礼ヲアケマス

　一九三九年五月七日　　李軍需處　※昭和14年(1939)

　　東北抗日聯合軍第一路第二方面軍

　　　　本部　金平部隊即告

（封筒）表

傳送　大洞屯

　金先生屯長　　允國氏　？

　至急　　抗日聯合軍

〔画像〕1100-13

続く　［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况⑤

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[画像数：17]

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2018年06月24日04:51

［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况③-2

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［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况③-2

　＜匪賊侵襲狀况＞　p8-11/17

　＜匪賊侵襲狀况＞　p8/17

[08-1]

日　時　　六月一八日　午后　九時〇〇分

部落名　　（安圖縣）元峯屯（下四洞ヨリ約三粁）

賊　數　　　三〇

被害狀况　1.拉致　二二

　　　　　2.掠奪　粟・大麦・其他　約三石

　　　　　　　　　豚　二頭・味噌・醤油　若干

　　　　　　　　　食用匙　二五本

備　考　　六月一九日　十八名　釈放

　　　　　各皈来ス

　　　　　被拉致者　屯長ニ勧告文　一　脅迫文　二ヲ　托送ス

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[08-2]

日　時　　六月一九日　午后　〇時三〇分

部落名　　（和龍縣）青山里　　東南方　四粁

賊　數　　一〇〇

被害狀况　ナシ

備　考　　一名ノ部民捉ヘラレタルモ脱走シタル所

　　　　　五六發　射撃サル

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[08-3]

日　時　　六月一九日　午后　二時〇〇分

部落名　　（和龍縣）青山里　　南方　四粁

賊　數　　

被害狀况　1.拉致　二名

　　　　　2.掠奪　牛　二頭

備　考　　

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[08-4]

日　時　　六月一九日　午后　八時〇〇分

部落名　　（和竜縣）上南溝　南方　約二粁

賊　數　　

被害狀况　1.拉致　三七名

　　　　　2.掠奪　粟　一石一斗・大豆　三斗五升・醤油　六斗

　　　　　　　　　味噌　二斗・塩　五十五斤・石油　九升

　　　　　　　　　馬鈴薯　一斗五升・衣類　其他　若干

備　考　　

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

〔画像〕1100-08

　＜匪賊侵襲狀况＞　p9/17

[09-1]

日　時　　六月一九日　午后一〇時一〇分

部落名　　（安圖縣）上一洞　駐在所　西方　直　対岸

賊　數　　不明

被害狀况　ナシ

備　考　　電燈　二ケ所ニ点滅ス

　　　　　午后一〇時五〇分　三ケ所ヨリ　同時ニ射撃ス

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[09-2]

日　時　　六月二〇日　午后　二時三〇分

部落名　　（安圖縣）下三水坪　対岸

賊　數　　不明

被害狀况　ナシ

備　考　　電燈　三ケ点滅ス

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[09-3]

日　時　　六月二〇日

部落名　　（安圖縣）大治洞

賊　數　　不明

被害狀况　ナシ

備　考　　電燈　三ケ点滅ス

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[09-4]

日　時　　六月二一日　朝

部落名　　（安圖縣）元峯屯　寺（部落　西方　三丁）

賊　數　　不明

被害狀况　ナシ

備　考　　訳文

　　　　　「吾等ハ？？？皈ル　崔氏ハ死ル程待ツテヰル」ト

　　　　　寺ノ壁ニ青鉛筆ニテ書キアリ

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[09-5]

日　時　　

部落名　　（安圖縣）紅旗河南呂坪（上四洞ヨリ対岸　約一里）

賊　數　　　　九

被害狀况　

備　考　　「我々ハ本日午後九時頃　大洞屯部落ニ行クカラ

　　　　　　九名分ノ飯ヲ作ツテクレ」トノ手紙ヲ

　　　　　農耕中ノ部民二名ニ渡ス

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

〔画像〕1100-09

　＜匪賊侵襲狀况＞　p10/17

[10-1]

日　時　　六月二三日　午后　七時〇〇分

部落名　　（和龍縣）官地方（三道溝　西北方　約二〇粁）

賊　數　　一〇〇

被害狀况　不明

備　考　　午后十二時頃　西北方　密林中ニ逃走ス

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[10-2]

日　時　　六月二三日　午后一二時〇〇分

部落名　　（安圖縣）上大洞（上四対岸）

賊　數　　　　三

被害狀况　三名分ノ食事（馬鈴薯餅）ヲ強要　之ヲ喫ス

備　考　　午前一時頃　東京坪　方面ニ逃走ス

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[10-3]

日　時　　六月二五日

部落名　　（安圖縣）上大洞

賊　數　　　　三

被害狀况　ナシ

備　考　　賊一名　重傷　之ヲ捕虜ニス

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[10-4]

日　時　　

部落名　　（安圖縣）東京坪　北方

賊　數　　　三〇

被害狀况　討伐ニ向ヘル　農事　駐在署員　二名　負傷

備　考　　一、敵ニ與ヘタ損害　不明

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[10-5]

日　時　　六月二七日

部落名　　（安圖縣）直洞

賊　數　　　三〇

被害狀况　討伐ニ向ヘル　三長警察署員　一名　負傷

備　考　　敵ニ與ヘタ損害　不明

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

〔画像〕1100-10

　＜匪賊侵襲狀况＞　p11/17

[11-1]

日　時　　六月二九日

部落名　　（安圖縣）東京坪　新？里

賊　數　　不明

被害狀况　不明

備　考　　不明

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[11-2]

日　時　　六月三〇日

部落名　　（延吉縣）天寶山

賊　數　　約二百

被害狀况　一、内地人　死傷　十数名

　　　　　　　三井鑛山　建物　及　警察官駐在所等　全焼セシメ

　　　　　　　又　人質ヲ拉致セル由ナルモ

　　　　　　　詳細ハ調査シアラス

備　考　　調査シアラス

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[11-3]

日　時　　七月　一日

部落名　　（安圖縣）二水坪　附近

賊　數　　約二〇

被害狀况　掠奪　及　人質ヲ拉致セルハ　確実ナルモ

　　　　　詳細ハ調査シアラス

備　考　　

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

備　考

一、本狀况ハ主トシテ警察　及　憲兵隊等ヨリ得タル情報ヲ

　　綜合セルモノニシテ　若干ノ差異アルヘシ

二、本狀况ノ匪團ハ殆ント　金日成匪ナルモノノ如シ

〔画像〕1100-11

続く　［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况④

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[画像数：17]

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2018年06月24日04:45

［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况③-1

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［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况③-1

　＜匪賊侵襲狀况＞　p4-7/17

　＜匪賊侵襲狀况＞　p4/17

[04-1]

日　時　　五月二二日　午后　九時〇〇分

部落名　　元四洞（農業洞　西方一里）

賊　數　　一〇〇

被害狀况　

備　考　　夕食ヲ強喫セントシタルモ　果サス　逃走ス

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[04-2]

日　時　　五月二二日　午后　九時〇〇分

部落名　　篝岩（農事　西南方三里半）

賊　數　　　七〇

被害狀况　1.拉致　一九名（鮮）

　　　　　2.掠奪　粟　七石一斗・牛　一頭

　　　　　　　　　麦　二斗・醤油　二斗

　　　　　　　　　食塩　一斗三升

備　考　　

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[04-3]

日　時　　五月二二日　午后一一時〇〇分

部落名　　開拓洞（農事　南方三里）

賊　數　　　三〇

被害狀况　1.拉致　一八名（内地人　九・鮮人　九）

　　　　　2.掠奪　現金　一〇〇〇円・白米　八俵

　　　　　　　　　粟　二斗五升・地下足袋　二〇足

　　　　　　　　　時計　八個・防水布　七枚

　　　　　　　　　作業服　一〇枚・蓄音機　一台

　　　　　　　　　同レコード　二〇枚・猟銃　一挺

　　　　　3.破壊　電話器　一個

　　　　　4.殺害　一（鮮人）

　　　　　5.障害　一（内地人　全治三週間）

備　考　　上記死傷　各一ハ　被拉致後　逃走セントシタル際

　　　　　賊ノ爲　射撃サレタルニ依ル

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[04-4]

日　時　　五月二三日　午前　一時〇〇分

部落名　　上三水坪　上流二粁

賊　數　　　一一

被害狀况　1.　　　粟　二斗

備　考　　

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〔画像〕1100-04

　＜匪賊侵襲狀况＞　p5/17

[05-1]

日　時　　五月二四日　午后　八時二〇分

部落名　　上三水坪　南方二粁

賊　數　　　七

被害狀况　

備　考　　一　拉致者　一名ヲ道案内トシテ

　　　　　　　死傷者収容ノ爲侵入ス

　　　　　二　鮮人　一　支那人　六

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[05-2]

日　時　　五月二七日　午后　八時三〇分

部落名　　上大洞（上四洞　西一里）

賊　數　　　七〇

被害狀况　1.拉致　二九（鮮人　二六・満人　三）

　　　　　2.掠奪　現金　三四円・大豆　三石

　　　　　　　　　粟　三石五斗

備　考　　

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[05-3]

日　時　　五月二七日　午后　八時三〇分

部落名　　（安圖縣）東京坪（上一洞　北一里）

賊　數　　　三〇

被害狀况　1.拉致　九（鮮人　八　満人　一）

　　　　　2.掠奪　燕麦　二斗・大麦　二斗

　　　　　　　　　大豆　二石・稗　三升

　　　　　　　　　馬鈴薯　一〇斤

備　考　　

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[05-4]

日　時　　五月二九日　午后　九時〇〇分

部落名　　（和竜縣）二水坪（三長　北　一里半）

賊　數　　　三〇

被害狀况　1.拉致　一九（鮮　一五　満　四）

　　　　　2.掠奪　粟　七石八斗五升・鶏　四羽

　　　　　　　　　麻袋　一三枚・廣木　五尺

　　　　　　　　　白米　二斗

備　考　　

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[05-5]

日　時　　五月二九日　午后一〇時〇〇分

部落名　　（和竜縣）小玉石洞　上村（三長　西北　二里）

賊　數　　　八〇

被害狀况　1.拉致　五〇

　　　　　2.掠奪　白米　五升・麦　三石九斗

　　　　　　　　　粟　一石三斗二升・大豆　一石四升

　　　　　　　　　煙草　二十二束・醤油　二升

　　　　　　　　　塩　五斤・馬鈴薯粉　五斗五升・麻袋　八枚

　　　　　　　　　味噌　二斤・魚　二〇尾

　　　　　　　　　稷　二石九斗七升・鶏　一三羽

備　考　　

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〔画像〕1100-05

　＜匪賊侵襲狀况＞　p6/17

[06-1]

日　時　　五月二九日　午后　九時〇〇分

部落名　　和竜縣　龍岩坪（三長　西北二里半）

賊　數　　　六〇

被害狀况　1.拉致　一〇

　　　　　2.掠奪　粟　一石六斗五升・麦　一斗

　　　　　　　　　玉蜀黍　一石二斗・現金　十五円

備　考　　

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[06-2]

日　時　　五月三〇日　午后　八時〇〇分

部落名　　（和竜縣）小玉石洞下村（三長　東北一里半）

賊　數　　　三七

被害狀况　1.拉致　二三

　　　　　2.掠奪　粟　五石五升・醤油　六斗・大豆　六斗五升

　　　　　　　　　煙草　十五束・麻袋　十五枚・味噌　一升

　　　　　　　　　高粱　二斗五升・小豆　二斗五升・油　二升

備　考　　五月三一日午后四時　被拉致者一九名

　　　　　釈放サレ　皈来ス

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[06-3]

日　時　　五月三〇日　午后一〇時〇〇分

部落名　　（和竜縣）芦田坪（三長　西北半里）

賊　數　　　三〇

被害狀况　1.拉致　一〇

　　　　　2.掠奪　粟　四石五升

備　考　　

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[06-4]

日　時　　五月三〇日　午后一一時〇〇分

部落名　　（和竜縣）中村（三長　北方二里）

賊　數　　　一五

被害狀况　1.拉致　二三

　　　　　2.掠奪　燕麦　二斗・粟　二石九斗

　　　　　　　　　醤油　二升・大麦　一石五斗

　　　　　　　　　玉蜀黍　二斗・煙草　三十一束

備　考　　五月三一日午后四時　被拉致者二一名

　　　　　釈放サレ　皈来ス

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[06-5]

日　時　　五月三一日　午后　七時〇〇分

部落名　　（和竜縣）石人溝　東方二里

賊　數　　不明

被害狀况　1.拉致　三

　　　　　2.掠奪　白米　六俵・メリケン粉　三袋

　　　　　　　　　罐詰　四八・石油　一〇罐

備　考　　

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[06-6]

日　時　　六月　一日　午后　九時三〇分

部落名　　（和竜縣）　　洞（三長　西北二里）

賊　數　　　四〇

被害狀况　1.拉致　一四

　　　　　2.掠奪　豚　二頭・現金　四四円・麻袋　一〇枚

　　　　　　　　　粟　八升・麦　一石六升

　　　　　　　　　稗　五升・玉蜀黍　一石

　　　　　　　　　大豆　二斗・味噌醤油　各一斗

備　考　　

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〔画像〕1100-06

　＜匪賊侵襲狀况＞　p7/17

[07-1]

日　時　　六月　五日　午后　七時〇〇分

部落名　　（和竜縣）■■洞（釜洞ヨリ西北二里半）

賊　數　　　一五

被害狀况　

備　考　　警笛ヲ吹キツツ山頂ニ登ル

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[07-2]

日　時　　六月　八日　午后一一時三〇分

部落名　　（和竜縣）馬鹿溝入口（新靈洞ヨリ西北方半里）

賊　數　　　　五

被害狀况　

備　考　　部落ノ戸数ヲ問ヒ　且ツ　官憲ニ申告スヘカラスト脅迫ス

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

[07-3]

日　時　　六月八日　午后一一時三〇分

部落名　　（和竜縣）新豊洞

賊　數　　一五〇

被害狀况　1.拉致　七（鮮人）

　　　　　2.掠奪　？粟稗・豆類　十石

　　　　　　　　　蓄音機　一・レコード　若干

　　　　　　　　　醤油・味噌・塩　若干

備　考　　（鮮女）

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[07-4]

日　時　　六月一三日　午后　六時二〇分

部落名　　（和竜縣）百里坪　東方二粁

賊　數　　　一〇

被害狀况　1.拉致　一

備　考　　賊ハ女　一、満人　四、鮮人　五

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[07-5]

日　時　　六月一四日　午后　七時〇〇分

部落名　　（和竜縣）明新村　機水洞

賊　數　　　　　三

被害狀况　

備　考　　賊ハ満人　三

　　　　　官憲ニ申告スルト銃殺ニスルト脅迫ス

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[07-6]

日　時　　六月一八日　午后　一時〇〇分

部落名　　（和竜縣）孟哥洞（南坪？　北方約二二粁）

賊　數　　　　二

被害狀况　

備　考　　密派中ノ密偵ヲ捉ヘ

　　　　　部落ノ戸数及警備狀况ヲ尋ネル

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〔画像〕1100-07

続く　［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况③-2

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件名標題（日本語）　３　行軍地方一般の狀况

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2018年06月23日04:55

［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况②

カテゴリ: ◆［笠間史料：笠間哲行］昭和14年; 三、行軍地方一般ノ狀况

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［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况②

＜東北抗日聯合部第一路第二方面軍編成表＞　p3/17

　指　揮　　金日成（二八）

　主　任　　呂伯岐（三〇）

　副官處長　金海山（三五）

　女子六名

　参謀長　　林守山（三二）

　参謀長附　金　平（三八）

　―略―

〔画像〕1100-03

続く　［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况③-1

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[画像数：17]

件名標題（日本語）　３　行軍地方一般の状況

階層　防衛省防衛研究所＞陸軍一般史料＞満洲＞朝鮮＞

　　　笠間史料　昭和１４年度第一次警備行軍部隊行動詳報

レファレンスコード　C13021441100

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2018年06月23日04:50

［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况①

カテゴリ: ◆［笠間史料：笠間哲行］昭和14年; 三、行軍地方一般ノ狀况

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［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况①

　三、行軍地方一般ノ狀况　p1/17

〔画像〕1100-01

其一　賊情及脅迫文ノ一例　p2/17

　安圖縣地方ニ於ケル匪賊ハ

　朝鮮併合當時ニ其端ヲ發シタル

　民族的偏見ヲ根底トシ

　次テ民族自決主義ニ變移シ

　更ニ共産黨ニ投シタル

　所謂　共匪ノ外

　滿洲國成立ト共ニ反滿反日ヲ標榜シ

　且　強盗行爲ニ依リ生活ヲ爲ス

　土匪ノ二種ニ大別シ得ル如クニシテ

　此中

　共匪最モ多ク

　之等匪賊ハ逐年減少セリト雖モ

　質ニ於テハ思想的根底極メテ深ク

　團結鞏固　其　抵抗モ執拗ナルモノノ如シ

　本年五月下旬以來　咸南方面ヨリ北上シ

　豆滿江上流ノ鮮内　及

　對岸近クニ屡々出没蠢動セル匪賊ハ

　金日成ノ率ユル　約二百内外ノ共匪ナルモノノ如ク

　其編成　並　侵襲狀况　概ネ左ノ如シ

〔画像〕1100-02

続く　［笠間史料］三、行軍地方一般ノ狀况②

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[画像数：17]

件名標題（日本語）　３　行軍地方一般の状況

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2018年06月21日06:00

［笠間史料］二、派遣部隊行動ノ概要：陸軍歩兵中尉　笠間哲行⑩

カテゴリ: ◆［笠間史料：笠間哲行］昭和14年; 二、派遣部隊行動ノ概要

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［笠間史料］二、派遣部隊行動ノ概要：陸軍歩兵中尉　笠間哲行⑩

第十日　自　茂山　至　羅南（七月三日　晴）

　　　　宿營地　羅南

一、中隊ハ豫定ノ如ク　七時五十分　茂山發

　　途中　小茂山ニ於テ　荷物ノ積ミ換エ等ヲ實施シ

　　十五時三十分　羅南驛著　行軍ニ依リ無事　歸隊ス

　　時ニ　十七時ナリ

二、十八時頃　聯隊長ノ訓示アリ

三、十八時四十分　命ニ依リ　混成中隊ノ編成ヲ解キ

　　續イテ　防疫事項ヲ實施シ

　　茲ニ　其任ヲ　終了セリ

四、左記規定ニ依リ　防疫ヲ實施ス

　　　　　　　記

　　　　警備行軍歸還時防疫實施規定

　　1.　衞生部將校ハ部隊到着時

　　　　營庭ニ於テ防疫的問診ヲ行ヒ

　　　　異常者ヲ區分スヘシ

　　2.　歸還部隊ハ別ニ指示スル時刻ニ

　　　　澁谷少尉ノ指示ニ基キ

　　　　武器裝具携行品等ヲ上長官々舎ニ置キ

　　　　煮沸消毒ニ附スルモノヲ携行シテ

　　　　歩兵砲隊浴場ニ於テ入浴後

　　　　更衣スヘシ

　　　　之カ爲各所属中隊残留者ハ

　　　　澁谷少尉ノ指示ニ基キ

　　　　之カ準備ヲナスヘシ

〔画像〕1000-37

　　3.　歸還者全員ニ對シ二回菌檢索ヲ實施スルニ付

　　　　六月五日及同月十二日八時迄ニ便ヲ取纏メ

　　　　※六月⇒七月

　　　　原田曹長ニ交付スヘシ

　　　　又肉眼的檢便ヲ實施ス

　　　　其ノ細部ハ別ニ指示ス

　　4.　歸還部隊營内居住者ハ

　　　　所属中隊ニ隔離シ

　　　　第一回菌檢索ノ成績陰性ノトキハ

　　　　之ヲ解除ス

　　5.　隔離中ハ中隊外ノ諸勤務ヲ免除シ

　　　　炊事酒保及他中隊等ノ出入ヲ禁シ

　　　　食餌分配食器消毒其他外部トノ連絡ハ

　　　　中隊残留者ニ於テ擔任スヘシ

　　6.　隔離中ノ入浴ハ歩兵砲隊浴場ヲ用ヒ

　　　　其ノ間歩兵砲隊ノ入浴ハ第一大隊？

　　　　通信隊ハ第三大隊

　　　　聯隊通信隊ハ第二大隊ノ

　　　　浴場ヲ使用スヘシ

　　7.　隔離中隊兵舎及厠出入口ニハ

　　　　靴底消毒盤及手洗用消毒水ヲ配置スヘシ

　　8.　夏衣？襦袢袴下褌等ノ

　　　　著裝被服ハ入浴場ニ残置シ

　　　　澁谷少尉ノ指示

　　　　依リ浴場ニ於テ煮沸スヘシ

　　9.　水筒飯盒及喇叭ハ糧秣委員ノ指示ニ依リ煮沸スヘシ

　 10.　鉄帽戰帽背嚢類ハ「フオルマリン」消毒ヲ實施スヘシ

　 11.　銃ハ木製部ヲ二・五％「クレゾール」水ニテ

　　　　擦拭シタル後

　　　　日光消毒スヘシ

〔画像〕1000-38

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[画像数：38]

件名標題（日本語）　２　派遣部隊の編制及行動の概要

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2018年06月21日05:55

［笠間史料］二、派遣部隊行動ノ概要：陸軍歩兵中尉　笠間哲行⑨

カテゴリ: ◆［笠間史料：笠間哲行］昭和14年; 二、派遣部隊行動ノ概要

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［笠間史料］二、派遣部隊行動ノ概要：陸軍歩兵中尉　笠間哲行⑨

第九日　自　興巖　至　茂山（七月二日　雨）

　　　　宿營地　茂山

　一、中隊ハ豫定ノ如ク七時　興巖出發　途中降雨ニ逢フモ

　　　十三時　無事　茂山ニ到着セリ

　　　一同　極メテ志氣旺盛ナリ

二、十三時　同地到着ト同時ニ　左記情報ヲ知ル

　　　　　　記

　　　　匪團約二十名ハ　三長對岸　二水坪（三長北方約八粁）ヲ

　　　　昨一日二時　襲撃　細部ハ明カナラス

三、十四時　前項匪情ト共ニ部隊ノ情况ヲ聯隊長ニ報告ス

四、十四時二十分　宿營ノ爲　左記命令ヲ下達ス

　警行命第一六號

　　　派遣中隊命令　　七月二日十四時二十分

　　　　　　　　　　　於　茂山

　　1.　昨一日二時　三長對岸ノ　二水坪ハ約二十名ノ

　　　　匪團ニ襲撃セラレタルモノノ如クナルモ　詳細ナラス

　　2.　中隊ハ本夜　茂山ニ宿營セントス

　　　　宿營區分　左ノ如シ

〔画像〕1000-33

　　　（１）憲兵隊道場　　第一小隊及指揮班

　　　（２）小學校講堂　　第三小隊　歩兵砲　機関銃

　　　（３）警察署道場　　第二小隊及通信

　　3.　勤労員　左ノ如シ

　　　（１）部隊日直將校　　山内少尉

　　　（２）同　日直下士官　各宿舎一名

　　　（３）部隊衞兵　　　　日野上等兵以下十二名

　　　　　　　　　　　　　（内　喇叭手　一ヲ含ム）

　　　（４）巡察將校　　　　小田少尉

　　　（５）巡　察　　　　　第一　第二　第三小隊ヨリ各五

　　　　　　　　　　　　　（細部ハ別ニ示ス）

　　4.　警急集合場ハ驛前廣場トス

　　5.　本夜ノ糧秣ハ携行糧秣ニ依ル

　　　　各小隊ハ直ニ受領者ヲ憲兵分遣隊前ニ差出スヘシ

　　6.　予ハ　憲兵隊ニ在リ

　　　　十六時　命令受領者ヲ同所ニ差出スヘシ

　　　　　　　　派遣中隊長　笠間中尉

　　　　下達法

　　　　　命令受領者ヲ集メ　口達筆記セシム

〔画像〕1000-34

五、十六時　明三日　歸隊ノ爲　左記命令ヲ下達ス

　警行命第一七號

　　　派遣中隊命令　　七月二日十六時

　　　　　　　　　　　於　茂山

　　1.　匪情ニ関シテハ新情ヲ得ス

　　2.　中隊ハ予定ノ行動ヲ終ヘ

　　　　明七月三日七時五十分　茂山出發

　　　　汽車輸送ニ依リ

　　　　羅南ニ歸還セントス

　　3.　各小隊ハ　七時二十分迄ニ　驛前廣場ニ集合スヘシ

　　4.　輸送ノ爲ノ勤務員　左ノ如シ

　　　（１）人員搭載掛　　山内少尉

　　　（２）荷物搭載掛　　武藤少尉

　　　（３）馬匹搭載掛　　小田少尉

　　　（４）兵器搭載掛　　各関係小隊長

　　　（５）彈藥搭載掛　　高橋軍曹

　　各搭載掛ハ　七時三十分迄ニ　搭載ヲ完了スヘシ

　　5.　予ハ　七時以後　茂山驛ニ在リ

　　　　　　　派遣中隊長　笠間中尉

〔画像〕1000-35

　　　　下達法

　　　　　命令受領者ヲ集メ　口達筆記セシム

六、十七時　一般ニ左記要旨ノ注意ヲ爲ス

　　1.　彈藥ノ取扱ニ特ニ注意シ危害ヲ未然ニ防止スヘシ

　　2.　各自携行彈藥ハ十八時迄ニ高橋軍曹ニ返納スヘシ

　　3.　落紛失ナキ様注意ノコト

　　4.　被服ヲ乾燥シ襦袢ハ全部着換ヘ感冒予防ニ注意ノコト

　　5.　借用物品ノ返納及購入諸品ニ對スル支拂ヲ完全ニスルコト

　　6.　敬禮ヲ嚴正ニ行フコト

　　7.　水ヲ節約シ又生水ノ飲用嚴禁ノコト

　　8.　暴飲暴食ヲ愼ムヘシ

　　9.　警戒心ヲ弛ムヘカラス

〔画像〕1000-36

続く　［笠間史料］二、派遣部隊行動ノ概要⑩

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[画像数：38]

件名標題（日本語）　２　派遣部隊の編制及行動の概要

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2018年06月20日04:30

［笠間史料］二、派遣部隊行動ノ概要：陸軍歩兵中尉　笠間哲行⑧

カテゴリ: ◆［笠間史料：笠間哲行］昭和14年; 二、派遣部隊行動ノ概要

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［笠間史料］二、派遣部隊行動ノ概要：陸軍歩兵中尉　笠間哲行⑧

第八日　自　三長　至　興巖（七月一日　雨曇）

　　　　宿營地　興巖

一、中隊ハ豫定ノ如ク

　　七時　三長　出發　十六時　興巖ニ到着ス

二、九時　大西部隊ニ左記事項ヲ通報ス

　　1.　農事洞？？對岸ノ小匪團ハ依然

　　　　直洞附近ニ蟠居シアルモノノ如クナルモ

　　　　其行動ハ詳ラカナラス

　　　　主力トノ合流ハ今尚實現セサルモノト豫想セラル

　　　　揚匪ノ行動ニ就テハ御承知ノ如ク

　　　　其後新報ヲ得ス

　　2.　當隊ハ三日朝迄　茂山間ニ在ノ豫定

三、十七時　同所駐在所ニ於テ左記要旨ノ情報ヲ収集セリ

　　　　　　　　記

　　1.　六月二十日二十二時三十分頃

　　　　系統不明ノ約二百名ノ

　　　　匪團（軽機一二挺各自小銃携行）ハ

　　　　延吉縣天寶山金鑛大同部落ヲ襲撃シ

　　　　同鑛山建物並警察官駐在所ヲ全焼セシメ

　　　　食糧其他物資多数ヲ掠奪シ

　　　　部落民ヲ拉致　之ヲ携行セシメ

　　　　翌日七月一日四時　部隊ヲ集結

　　　　悠々南下移動セリト

　　2.　之カ匪賊ノ　討伐ノ爲

　　　　三道溝ニ待機中ノ大西部隊二四〇名及滿軍二〇〇

　　　　滿警二〇〇ハ直ニ出動討伐中ナリト

四、十六時　本夜ノ宿營及　明日ノ出發ノ爲

　　左記命令ヲ下達ス

〔画像〕1000-30

　警行命第一四號

　　　派遣中隊命令　　七月一日　十六時

　　　　　　　　　　　於　興巖

　　1.　匪情ニ関シテハ天寶山襲撃匪團ノ外　新報ヲ得ス

　　2.　中隊ハ本夜　興巖ニ宿營セントス

　　3.　各小隊ハ別ニ示ス處ニ依リ　夫々就宿スヘシ

　　4.　勤労員　左ノ如シ

　　　（イ）部隊日直將校　三枝准尉

　　　（ロ）部隊衞兵　　　及川上等兵以下一二名

　　　　　　　　　　　　（内　喇叭手一含ム）

　　　（ハ）巡察將校　　　武藤少尉

　　5.　警急集合場ハ興巖橋梁南方廣場トス

　　6.　本夜ノ糧秣ハ携行糧秣ニ依ル

　　　　即刻受領者ヲ差出スヘシ

　　7.　予ハ　崔文衡方ニ在リ

　　　　　　　派遣中隊長　笠間中尉

　　　　下達法　口達筆記セシム

　警行命第一五號

　　　派遣中隊命令　　七月一日　十六時三十分

　　　　　　　　　　　於　興巖

〔画像〕1000-31

　　1.　匪情ニ関シテハ其後　新情ヲ得ス

　　2.　中隊ハ明二日七時

　　　　興巖洞　出發　茂山ニ向ヒ行軍ス

　　3.　各小隊ハ六時五十分迄ニ

　　　　興巖橋南方路上ニ　左ノ如ク集合スヘシ

　　　　※図　略

　　4.　小松曹長ハ指揮班ノ兵三名ヲ率イ　先發シ

　　　　茂山ノ設營ニ任スヘシ

　　　　細部ハ別ニ示ス

　　5.　予ハ　中隊主力ノ前方ヲ前進ス

　　　　　　　派遣中隊長　笠間中尉

　　　　下達法　口達筆記セシム

五、二十時　前項情報ヲ聯隊長ニ報告ス

〔画像〕1000-32

続く　［笠間史料］二、派遣部隊行動ノ概要⑨

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[画像数：38]

件名標題（日本語）　２　派遣部隊の編制及行動の概要

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2018年06月20日04:25

［笠間史料］二、派遣部隊行動ノ概要：陸軍歩兵中尉　笠間哲行⑦

カテゴリ: ◆［笠間史料：笠間哲行］昭和14年; 二、派遣部隊行動ノ概要

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［笠間史料］二、派遣部隊行動ノ概要：陸軍歩兵中尉　笠間哲行⑦

第七日　自　農事洞　至　三長（六月三十日　晴）

　　　　宿營地　三長

　一、七時　豫定ノ如ク行動ヲ開始シ

　　　十五時無事　三長ニ到着

　　　同地ニ宿營スルニ決シ　左記命令ヲ下達ス

　警行命第一二號

　　　派遣中隊命令　　六月三十日十五時

　　　　　　　　　　　於　三長

　　1.　匪情ニ関シテハ新情ヲ得ス

　　2.　中隊ハ本夜　三長ニ宿營セントス

　　3.　各隊ハ生田准尉ノ指示ニ基キ就宿スヘシ

　　4.　勤務員　左ノ如シ

　　　（イ）部隊日直將校　生田准尉

　　　（ロ）部隊衞兵　　　飯島上等兵以下十二名

　　　（ロ）巡察將校　　　小川准尉

　　　（ハ）巡　察　　　　第一第三小隊ノ各一分隊

　　　　　　　　　　　　（行動ハ別ニ示ス）

　　5　警急集合場ハ町内中央廣場トス

　　6.　本夜ノ給養ハ携行糧秣ニ依ル

　　　　即刻受領者ヲ差出スヘシ

〔画像〕1000-27

　　7.　予ハ　町内中央　金活楨方ニ在リ

　　　　　　　派遣中隊長　笠間中尉

　　　　下達法

　　　　　命令受領者ヲ集メ　口達筆記セシム

二、十六時　三長警察署ニ小隊長以上集合

　　情報ノ蒐集ニ努メタルモ新情ヲ得サルヲ以テ

　　明一日　三長ヲ出發スルニ決シ

　　十七時　左記命令ヲ下達ス

　警行命第一三號

　　　派遣中隊命令　　六月三十日十八時

　　　　　　　　　　　於　三長

　　1.　匪情ニ関シテハ既ニ承知ノ通リ

　　2.　中隊ハ明七月一日　七時　三長　出發

　　　　興巖ニ向ヒ行軍ヲ實施セントス

　　3.　各小隊ハ三長橋西端ヲ先頭ニ　六時五十分迄ニ

　　　　左ノ如ク集合スヘシ

　　　　　※図　略

〔画像〕1000-28

　　4.　上木曹長ハ糧秣輸送ニ関シ區處スヘシ

　　5.　小川准尉ハ兵五名ヲ指揮シ

　　　　輸送ノ爲ノ警戒ヲ兼ネ　茂山ニ先行シ

　　　　鉄道輸送ニ関シ處理スヘシ

　　　　細部ニ関シテハ別ニ指示ス

　　6.　予ハ　中隊主力ノ前方ヲ行進ス

　　　　　　　派遣中隊長　笠間中尉

　　　　下達法

　　　　　命令受領者ヲ集メ　口達筆記セシム

〔画像〕1000-29

続く　［笠間史料］二、派遣部隊行動ノ概要⑧

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[画像数：38]

件名標題（日本語）　２　派遣部隊の編制及行動の概要

階層　防衛省防衛研究所＞陸軍一般史料＞満洲＞朝鮮＞

　　　笠間史料　昭和１４年度第一次警備行軍部隊行動詳報

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『国立公文書館・アジア歴史資料センター』

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