[母方の従兄松村仙造の妻すみ子]
大隈重信の幕友、政治学者小野梓の娘、
東京女子高等師範出身の才媛
『鈴江言一伝』昭和59年(1984)
鈴江言一伝
中国革命にかけた一日本人
衛藤瀋吉 許淑真 著
東京大学出版会
この伝記が完成するまでに、
鈴江浪子、伊藤武雄、故加藤惟孝、
阪谷芳直の四氏をはじめ、
まことに多くの方々の協力を得た。
宇野たか、大国以都雄、大田遼一郎、小倉倉一、
風間丈吉、川合貞吉、 ―略―
東大退官を控えて 衛藤瀋吉
幼時の不遇は、 p5
少年の反骨と夢と野心を逞しく育てあげた。
次兄はこの将来の夢を壮語する言一のことを、
「ホラ松」とあだ名をつけていた。
だが、この頃の少年言一を知る
母方の従兄松村仙造の妻すみ子は、
竹次郎と異なって、
大いに言一の才気と侠気を愛した。
言一が松村家を訪れた時は、
実の弟以上に可愛がり、
心を許して語りかけたという。
すみ子は大隈重信の幕友、
政治学者小野梓の娘、
東京女子高等師範出身の才媛だった。
仙造・すみ子の長女は後、
大国以都雄の妻となり、
この縁で言一と大国とは長じてのちも
つき合いつづける。(11)
密使として来たのは、 p112
現在判明した限りでは以上述べた二度に過ぎないが、
実際はもっと頻繁に来ていたことはほぼ間違いない。
鈴江が度々泊った親戚の大国以都雄によると、
一年に四回程来たこともあるという。
関西では日本の情勢判断、大阪の経済状態、
東京では軍部の動き、政治の動き、
田中義一など大陸に関係ある人物の動きについて
調べて帰ったとのことである。(54)
227 註(第五章) p227
(54) 大国以都雄談(一九六一年十一月四日)昭和36年
衛藤瀋吉
1923年 瀋陽に生まれる
1948年 東京大学法学部卒業
現 在 青山学院大学教授
許淑真
1936年 台北に生まれる
1963年 東京大学大学院修士課程卒業
現 在 摂南大学助教授
鈴江言一伝 1984年4月15日 初版
[検印廃止]
著 者 衛藤瀋吉 許淑真 ©
発行所 財団法人 東京大学出版会
代表者 田中英夫
113 東京都文京区本郷7-3-1 東大構内
電話(811)8814・振替東京6-59964
印刷所 研究社印刷株式会社
製本所 牧製本印刷株式会社
鈴江言一伝 中国革命にかけた一日本人
[単行本][1984]衛藤瀋吉 許淑真
注文日 2023年1月31日(火)
購入者の名前 小野一雄
出品者の名前 古書籍商 言ノ葉堂
商品の小計 ¥416
配送料の合計 ¥350
商品別の合計 ¥766
Amazonポイント 4ポイント
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
[第三種補給生] 鈴江言一
昭和九年四月十八日
明治大學總長 木下友三郎
昭和九年三月三十一日
在中華民國日本公使館
公使館一等書記官 中山詳一
鈴江言一
原 籍 東京市日本橋區小網町三丁目四番地
現住所 中華民國北平市東城貢院西大街九號
中江丑吉 明治廿二年八月十四日生
レファレンスコード B05015636300
件名2.鈴江言一
外務省外交史料館 戦前期外務省記録
H門 東方文化事業 5類 学費補給、諸補給
7項 在華本邦留学生
0目 在華本邦第三種補給生関係雑件/
補給実施関係 第五巻
[規模]69
作成年月日 昭和9年4月16日
作成者 坪上文化事業部長//明治大学総長木下友三郎
組織歴 外務省//外務省文化事業部//外務省文化事業部
『国立公文書館・アジア歴史資料センター』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
blog[小野一雄のルーツ]改訂版
《鈴江言一》母方の従兄(いとこ)
松村仙造の妻すみ子(小野梓の娘)
【教養学科紀要 (7)】昭和50年
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇