◆伊賀とら(登良)

《伊賀とら》髪を結ふ爲めに生れて來た【よみうり婦人附録:復刻版 第6巻】1994

【よみうり婦人附録:復刻版 第6巻】1994
著者    五月書房編集部 編
出版者   五月書房
出版年月日 1994.7
p3【よみうり婦人附録:復刻版 第6巻】1994
〔画像〕p3【よみうり婦人附録:復刻版 第6巻】1994
https://dl.ndl.go.jp/pid/13259609/1/3
読賣新聞 大正八年三月二十日(木曜日)
     第一萬五千七十四號
    (第三種郵便物認可)
[よみうり婦人附錄]
 職業婦人(十三)
髪を結ふ爲めに生れて來た
伊賀とらさん

京橋は宗十郎町のとある辻、
水菓子屋の隣の小じんまりとした一構への
△格子戸を開けて訪ふと
ふうはりと床しい香油の香りが鼻をうつて、
ズラリと並んだ鏡臺の前にはさる實業家の奥樣や
艶つぽい美しい女達の座が並び
背後には白い仕事着を着た梳手が十人餘りも
せつせつと丈(たけ)なす黑髪を梳いてゐます。
之は女髪結の名人として知らるる
《伊賀おとら》さんの御宅です、
《おとら》さんは
一日に百人からの頭髪を美事に結ひ上げて、
年中殆んど
△一日の休みもなしに、
趣味本位に此の職に從事されてゐますが、
如何にも一藝に達した名人らしい氣分に充ちた、
快活な調子で今結ひ上げた意氣な丸髷に
荒櫛を入れながら

『左樣ですね、
 私はまア他人さんの髪を結ふために
 此の世に生れて來たのぢやないかと、
 自分ながら思ふことがありますよ。
 その位
△斯うして手筋の丈(たけ)なす黑髪を
 自由に思ふ通り弄(いぢ)つてみるのが、
 ほんとに樂しみなんです。
 がこれでも其日々々の氣分で少しは違ひます。
 何でも一時間に廿位、
 まるでオートバイのやうに
 さつさと結ひ上げて了(しま)つた時の方が、
 自分でも好く出來上つたと思ふことが
 多(おほ)うございますね。
 併し斯んな時には愉快は愉快ですが、
 矢張ほんとに
△疲れて了(しま)ひますよ、
 何しろ毎朝五時頃から朝飯までに
 華族さんや下町の大きなお邸から
 お迎(むかひ)の自動車を戴いて
 ずうと一廻りして、
 それから夜分までは此通り
 自宅で結ひ續けるのですから、
 折々はまアそつと抜け出して
 箱根や熱海などへ骨休みに出かけることもあるのです、
 幼い時の記憶を辿ると小學校をそつと休んで
 親に叱られても友達の頭髪や
△知人の髪を弄(いぢ)つてばかりゐました。
 どうも全くこれは有(も)つて生れた私の職分なので
 ござんせうネ』と、

談(はな)す中にも《おとら》さんの手は少しも休まず
丸髷に島田に束髪に鬘(かつら)のやうな
美しいのを結ひ上げてゆくのでした。
p46【よみうり婦人附録:復刻版 第6巻】1994
〔画像〕p46【よみうり婦人附録:復刻版 第6巻】1994
https://dl.ndl.go.jp/pid/13259609/1/46
復刻版 よみうり婦人附録 第6巻
一九九四年七月二八日 発行
定価 四九、四四〇円
(本体四八、〇〇〇円・税一、四四〇円)
編 者 五月書房編集部
発行者 鶴田  実
発行所 株式会社 五月書房
    東京都千代田区猿楽町二ノ六ノ五
    郵便番号 一〇一
    電話(〇三)三二三三~四一六一
    FAX(〇三)三二三三~四一六二
印刷/泰明舎
製本/日進堂
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《伊賀とら》桑島千代・三沢くに・門田きみ・関口ぶん【朝日新聞100年の記事にみる 5 (奇談珍談巷談 上 明治編)】1979

【朝日新聞100年の記事にみる 5 (奇談珍談巷談 上 明治編)】1979
著者    朝日新聞社 編
出版者   朝日新聞社
出版年月日 1979.5
p3【朝日新聞100年の記事にみる 5 】1979
〔画像〕p3【朝日新聞100年の記事にみる 5 】1979
https://dl.ndl.go.jp/pid/12284706/1/3

  最新流行の髪型
束髪ならば前のふつくり、
髷(まげ)ならば根の少し上つた方が流行(はや)る、
鬢(びん)は上鬢にして成るべく
顔のせゝこましくなる樣にするのが流行(はや)る、

茲に掲げた写真は目下京橋の白牡丹で開催中の
髪の結振競技会で撮影したものだ、
明治44年10月19日

(上段右から)
[や]の字を背負(しよつ)てる横顔は
《桑島千代》の結つた華族の令嬢某の高髷、

つぶし島田の俯向(うつむ)いたのは
新橋芸者のん子のを
《伊賀とら》が結つたもの、

玉の簪(かんざし)普通の島田は
《三沢くに》の結つた中流の細君、

(下段右から)
ツンと済まして御座る奥さんは
是なん旧新橋で小さんと言つた流行妓(はやりつこ)、
今然(さ)る物持に囲はれて大森の寓とやらから
態々(わざわざ)罷り越し
《門田きみ》に結はせた丸髷姿、

麻の葉形の羽織こそ名に負ふ
帝劇の女優初瀬浪子が
《伊賀とら》に結はせた女優巻で

海老茶の可愛い令嬢は
《関口ぶん》が中流令嬢向のマガレツト
p158【朝日新聞100年の記事にみる 5 】1979
〔画像〕p158【朝日新聞100年の記事にみる 5 】1979
https://dl.ndl.go.jp/pid/12284706/1/158
朝日新聞一〇〇年の記事にみる⑤
奇談珍談巷談 明治編
定 価 一五〇〇円
発 行 一九七九年五月一日
編 者 朝日新聞社
発行者 朝日新聞社 波多野公介
印刷所 共同印刷株式会社
発行所 朝日新聞社 東京・大阪・名古屋・北九州
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《伊賀とら》大本の熱心者にして祇園に女髪結業を營む婦人あり【壬申日記 7の巻】昭和7年7月

【壬申日記 7の巻】昭和7年7月
著者    月の家 著
出版者   天声社
出版年月日 昭和7.6
 月の家 著
 壬申日記 七の巻
 昭和七年 自 七月 一日
      至 七月卅一日
 p3【壬申日記 7の巻】昭和7年7月
〔画像〕p3【壬申日記 7の巻】昭和7年7月
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137838/1/3
  編輯日誌 p137/201
〇大本の熱心者にして祇園に女髪結業を營む婦人あり
△毎日必ず百以上を結ふ
 その収納の内より幾割かを割いて
 毎月必ず大本へ謝恩參詣する
△或る日天恩郷に行くべく
 網の袋の中に幾百金かを入れて
 右腕に吊し乍ら電車に乘る
△二條驛で下車すれば袋の底は巧みに切り抜かれて
 中の貨幣は全く消えてゐた
△けれども本人平氣なもので、
 「神さんが此處まで請取に來て下さつたのだ」
 と其儘歸宅した
△「大本信者らしい態度は何としても床しく見られた」
 と語つて聽かした人がある。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137838/1/137
昭和七年十一月十五日印刷
昭和七年十一月廿 日發行
壬申日記七の巻奥附
定價 一圓
編輯者     櫻井重雄
  京都府南桑田郡龜岡町字京町四十二番地
印刷者兼發行者 吉原常三郎
  京都府南桑田郡龜岡町字古世大垣内八十六番地
印刷所     第二天聲社
  京都府南桑田郡龜岡町荒塚内丸一番地
  振替大阪七五九一七番
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《伊賀とら》女髪結の見た各地の婦人の風俗【近代婦人雑誌目次総覧 第9巻 (婦人世界)】1985.10

【近代婦人雑誌目次総覧 第9巻 (婦人世界)】1985.10
著者    近代女性文化史研究会 編
出版者   大空社
出版年月日 1985.10
 婦人の働き
 婦人世界 秋季增刊
女髪結の見た各地の婦人の風俗…伊賀とら子(九六)
p120【近代婦人雑誌目次総覧 第9巻 (婦人世界)】1985.10
〔画像〕p120【近代婦人雑誌目次総覧 第9巻 (婦人世界)】1985.10
https://dl.ndl.go.jp/pid/12092662/1/120
近代婦人雑誌目次総覧 Ⅱ期 第9巻
揃定価  六一、八〇〇円
(本体価格六〇、〇〇〇円)
一九八五年一〇月一六日 印刷
一九八五年一〇月二二日 発行
監修者 中嶌 邦
編集者 近代女性文化史 研究会
発行者 相川 仁童
発行社 株式会社 大空社
    〒115 東京都北区赤羽二ノ三六ノ一二
    電話 〇三(九〇二)二七三一
印 刷 平河工業社
製 本 東和製本
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【ファッションドキュメンテーション (6)】1997-03
著者    ファッションドキュメンテーション研究会 編
出版者   神戸文化短期大学
出版年月日 1997-03
★女髪結の名人に結って貰った記:婦人記者
 婦人世界8(5)(1913)104-109
★女髪結の名人に結って貰った記(続):婦人記者
 婦人世界8(6)(1913)67-69
https://dl.ndl.go.jp/pid/2274728/1/43
★女髪結の見た各地の婦人の風俗:伊賀とら子
 婦人世界 8(12)(1913)96-99
https://dl.ndl.go.jp/pid/2274728/1/46
★髪結としての二十年:伊賀とら
 婦人界(東京社)(1917.12.1)62-64

ファッションドキュメンテーション No.6
    1997年3月31日
編集 ファッションドキュメンテーション研究会
編集責任 高橋晴子
発行 神戸文化短期大学
   〒673 明石市明南町2丁目1番50号
   tel 078-927-0771
   fax 078-927-0774
表紙デザイン 鈴木八朗
定価2,500円(本体2,427円)
https://dl.ndl.go.jp/pid/2274728/1/55
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《伊賀とら》桑島千代・大沢たけ【東京一代女】邦枝完二 昭和25年(1950)

《伊賀とら》桑島千代・大沢たけ
【東京一代女】邦枝完二 昭和25年(1950)

【東京一代女】邦枝完二昭和25年(1950)
著者    邦枝完二 著
出版者   ジープ社
出版年月日 1950
p1【東京一代女】邦枝完二昭和25年(1950)
〔画像〕p1【東京一代女】邦枝完二昭和25年(1950)
  石の下に  p34-47/
https://dl.ndl.go.jp/pid/1642513/1/34
三十間堀の桑島千代、
南金六町の大沢たけ、
大阪から來た日吉町の伊賀とらと、
新橋の腕ッこきの髪結は、
島田、げいこ、つぶし、銀杏返し、
丸髷、桃割、唐人髷と、
それぞれの好みの髪を、
ちつとでも女ッぷりの佳くなるようにと、
腕に縒をかけて結い上げるのを、
自慢にしているのであるが、
一代前の、吉原から來た烏森のお夏が、
水髪が得意であつたごとく
お千代は鬢の取り方がいかにも巧く、
そろそろ秋風が吹きそめた旦那も、
お千代が、結い上げた鬢の色気を見て、
甘ッたるくしだれかゝれば、
あと一年は寿命が続くといわれるくらいの、
人に負けない特技を持つていた。

三人の梳手が、
朝から夕方まで立ッ放しで梳き続けても、
下地ッ子に早くから番をとらせておかないことには、
結つてもらいそこねるという大繫昌。
遠く柳橋や下谷からも、
景気のいゝのになると、
https://dl.ndl.go.jp/pid/1642513/1/35
俥で乗り着けるくらいであるから、
客溜りには、
いつも自分の番を待ついる芸者の、
五人や七人ないことはなかつた。

天野のオムライスや、
プランタンのホット・サンドヰツチが、
次々に配達されて、
聽いたり聽かせたりするのは、
座敷のうわさ、岡惚れののろけ、
芝居の話、着物の好み。
……岡惚れの話はしても、
そのくせ自分の旦那のことは、
これッぱかりも口にしないのが、
規則というのか、
習慣というのか、
一種の不文律になつているのも、
旦那大事の商売なればこそなのであろう。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1642513/1/36
東京一代女 定価二百八十円・送料四十円
昭和二十五年九月 二十日印刷
昭和二十五年九月二十八日発行
著 者 邦枝 完二
発行者 佐藤淸四郎
印刷所 同盟印刷株式会社
発行所 株式會社 ジープ社
    東京都中央區銀座西二ノ一
    電話京橋(56)四三四〇・四九四一・七三四〇
    振替口座東京一九五一〇九
https://dl.ndl.go.jp/pid/1642513/1/226
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《伊賀いせ子》須磨 伊賀邸 昭和7年1月4日【壬申日記 1の巻】昭和7年

《伊賀いせ子》須磨 伊賀邸 昭和7年1月4日
【壬申日記 1の巻】昭和7年

【壬申日記 1の巻】昭和7年
著者    月の家 著
出版者   天声社
出版年月日 昭和7.6
 壬申日記 一の巻
 昭和七年一月一日
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137768/1/8
 一月四日  於 須磨 伊賀邸
高木總務の滿洲行きをおくらんと
午前の八時龜岡をたつ
心地よく神苑晴れたり
汽車の窓に見る高殿は朝日かがよふ
高木總務小谷哲氏を伴いて
勇み出で行く奉天の旅
神戸にて高木一行と相わかれ
閑月伴ひ
須磨に向へり
伊賀いせ子舘に入りて
信徒と黄昏るるまで漫談をなす
須磨支部の中尾氏邸を訪ひ行きて
信徒ともに神言を宣る
尺八や三味に合して歌うたふ
咽喉の冴えをば聞かされにけり
小夜更くるまでも眠らず
信徒の讀む物語聞きてゐたりき
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137768/1/15
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※《伊賀ヒサ》と《伊賀とら》《伊賀いせ》の関連は不明。
【官報 1910年01月15日】明治43年
著者    大蔵省印刷局 [編]
出版者   日本マイクロ写真
出版年月日 明治43年
 〇貯金通帳亡失及盗難等
左記貯金通帳亡失及盗難等ノ事故ニ罹リタルニ付キ
若シ其所在ヲ發見シタル者ハ速ニ
最寄郵便貯金取扱局所ニ届出ツヘシ
 明治四十三年一月 郵便貯金局
記番號   ぬはか 一六二三
交付局所名 攝津 須磨
預人氏名  伊賀ヒサ
p11【官報 1910年01月15日】明治43年
〔画像〕p11【官報 1910年01月15日】明治43年
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blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2018年09月27日 05:15
「伊賀とら」さんのお墓:天王平(綾部市)
[小野雄二]平成30年9月23日

伊賀いせ子[伊賀とら(伊賀治子の姉)]
生 明治8年(1875)前後
歿 昭和10年(1935)10月11日 60歳

伊賀とら(伊賀治子)
生 明治13年(1880)前後
歿 昭和20年(1945)7月31日  65歳

松村正子(伊賀とら 長女)[小野一雄・雄二の伯母]
生 大正3年(1914)1月20日
歿 昭和62年(1987)1月25日  74歳

伊賀光枝(伊賀とら 二女)[松村正子の妹]
生 大正4年(1915)前後
歿 昭和5年(1930)12月15日  15歳

伊賀義男(伊賀とら 長男)
生 大正8年(1919)前後
歿 昭和19年(1944)7月30日  25歳
【大本 松村家代々神霊】を基に作成
平成30年(2018)9月24日
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須磨より伊賀伊勢子(伊賀とら姉)【東北日記 1之巻】昭和3年

須磨より伊賀伊勢子(伊賀とら姉)
【東北日記 1之巻】昭和3年

【東北日記 1之巻】昭和3年
著者    月の家 著
出版者   天声社
出版年月日 昭和3.8-4.2
   東北日記
 昭和三年七月十一日
梅田安子 伊賀伊勢 純子の三婦人
 ※伊賀伊勢:伊賀いせ(伊賀とら姉)
伊都雄 吉原 岩田氏 同車す。
 ※伊都雄:大国浩三(戸籍名)
  大国 弘(小野又一の姉)の夫
 七月十二日  於 高天閣
大津驛まで同車見送りたる
宣、信氏名左の如し。
京都より
出口日出麿、
伊賀治子(※伊賀とら)、
鎌光よね子、平野松三郎、木全仙右衛門、
大谷敬祐、粟辻忠造、荒川安史、南貴太郎、
三雲孝四郎、三雲麻子。
天恩郷より
加藤明子、日田井輝男、出村喜一郎。
宇治より
石田要之助(但し米原まで)。
大阪より
米倉一郎。
須磨より
伊賀伊勢子 ※伊賀治子(とら)の姉
の諸士にして、
大津に出むかへたる人々は、
西村爲次郎、藤丸、辻、堀江の夫妻諸氏なりき。
暑さの時節諸氏の厚情を感謝す。
又滋賀縣の農林主事補
北村常三氏の繁中の出迎を感謝す。
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blog[小野一雄のルーツ]改訂版
2023年03月08日 05:40
《伊賀とら》義侠者の伊賀お寅
[下山京子]仲居變装記 常盤花壇
【一葉草紙】大正3年(1914)
 三 藝者氣質  p130/187
《お寅さん》は相變らず後姿を見せて仕事に餘念ない。
黄色い聲の賑かな話は彼方此方に起つて
既(も)う私の存在は認められて居ないらしい。
周圍の事情がこんなだから
私もツイ油斷してゐると突然横手から、
『若し貴女、一寸(ちょ)いと』
と優しげな聲がする。
ハツと膽(きも)を潰(つぶ)して向ふを見ると、
何時の間にか廿五六の束髪に
結(ゆつ)た品の好い奥樣風の人が立つてゐて、
『此方でお話をしませう』
と澄(すん)だ東京辯で次の間へ案内された。
丁寧に頭を下げると、
『私は《お寅》の姉ですが
 一體貴女は怎(ど)ういふ譯で―』
※伊賀いせ子[伊賀とら(伊賀治子の姉)]下記詳細
と凛々しい眼附で眤と見詰める。
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《女髪結の伊賀トラさんは著名で》大本敎の新風景【更生日記 4の巻】昭和6年

《女髪結の伊賀トラさんは著名で》
大本敎の新風景【更生日記 4の巻】昭和6年

【更生日記 4の巻】昭和6年
著者    月の家 著
出版者   第一天声社
出版年月日 昭和6.4-7.5
更生日記 四の巻  月の家著
昭和六年 自 四月一日
     至 四月卅日
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137567/1/4

 ◇四月十一日 江州日々新聞所載記事 p153-154
  女性でバツクする
   大本敎の新風景
    信者や宣傳使に
     著しい女性の進出
女性を開祖に持ちその又
敎主を女のお世嗣と定めた
京都府の大本敎では
エロ、グロの兩女性風景が敎團を彩る。
大本には男女平等制が布かれ
滿二十歳以上の信者には
參政權の淸き一票が與へられてゐる。
全國初回の賛襄(代議員)の中に
二人の女性が當選した時には
豫期したとは云へ信者間で奇異の目を睜つたもので、
その一人が本縣彦根町の高祖富士子女史であつた。
今では女の大宣傳使、正宣傳使、准宣傳使がザラにあり、
女の分院長を始め、分所、支部長があつて
斷然男性の壘を摩してゐる始末、
從つて女傑も少なくない。
開祖が超人であれば
二代、三代その姉妹の方々にも
思藻的にも思想界にも秀でゝゐるし
女髪結の伊賀トラさんは著名で
墨西哥(メキシコ)より修業にて歸朝の宮本ツネ、
竹内テル子、三段崎ミチ、田端サキ、
成川アサ子、遠山幾子、
吉野分院長吉野時子、
大宣傳使加藤明子女史の如きは
確に男まさりの豪のものであらう。
此の外藝界方面、文藝、内侍方面には女大を始め
高等敎育、普通敎育を受けた
エロ、グロによつて色とりどりの交響樂を奏してゐる。
瑞の御魂變性女子たる王仁師御大によつて
太陽系を形造り之を圍繞する衛星にも
前兩樣の經緯によつて錦の機を織り上げた。
曰く筑紫女王柳原燁子、
曰く江木欣々女史、
曰く桂公愛妾お鯉の方、
曰く古屋登代子女史など、
尚平塚雷鳥女史の王仁師訪問の噂もある。
昨今信者や宣傳使に著しく女性の進出を見つゝある
大本は女性の魅力によつて將來榮えもし、
幾多のナンセンスが貽されても行きさう、
是れが大本をバツクする
現在の新風景とも云へよう。
(吉野花明)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137567/1/153
昭和六年七月三日印刷 更生日記四の巻奥附
昭和六年七月十日發行 定價壹圓
編輯兼 第一天聲社
發行者 京都府何鹿郡綾部町大字本宮村
    字東四ツ辻十三番地
    振替大阪六〇五三四番
印刷者 東尾吉三郎
    京都府何鹿郡綾部町大字本宮村
    字東四ツ辻十三番地
販賣所 第二天聲社
    京都府南桑田郡龜岡町
    大本天恩郷内
    振替大阪七五九一七番
https://dl.ndl.go.jp/pid/1137567/1/249
図書館・個人送信資料利用可 ログイン中【小野一雄】
【 】『国立国会図書館デジタルコレクション』
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新橋藝妓等【京橋繁盛記】大正元年(1912)

新橋藝妓等【京橋繁盛記】大正元年(1912)

【京橋繁盛記】大正元年(1912)
著者    京橋協会 編
出版者   京橋協会
出版年月日 1912
墓碑一覽
割烹及飲食
遊藝娯樂
▲新橋藝妓
 新橋藝妓の名は日本到る所
 之を知らざるものなし、
 誠に新橋藝妓ありて
 都の空に色彩を生じ居れるが如き觀あり、
 眞に是れ繁昌の一つと言はざるべからず、
 今其の藝妓名、本名等を示せば
 大略左の如し。
 ▲一等藝妓
 ▲二等藝妓
 ▲小藝妓
▲待合及遊船宿
 京橋區内には多數の待合あり
 今其の重なるものを舉ぐれば
 左の如し。
▲貸席
京橋名物
評判記
職業と其住所人名一覽(イロハ順)
大正元年拾壹月二十四日印刷
大正元年拾壹月二十七日發行 定價金壹圓七拾錢
  東京市京橋區木挽町一丁目十四番地
編輯兼發行人 石川庄平
  東京市京橋區南水谷町七番地
印刷人    森 潤二
  東京市京橋區南水谷町七番地
印刷所    日進舎
  東京市京橋區木挽町一丁目十四番地
發行所    京橋協會
       電話京橋二八八七番
【 】『国立国会図書館デジタルコレクション』
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※上記と同一内容
【京橋繁昌記 : 一名・京橋区沿革史】大正元年
著者    京橋協会 編
出版者   京橋協会
出版年月日 大正1
【 】『国立国会図書館デジタルコレクション』
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《伊賀 虎》《下山京子》當世成上り男女番附【世の中 2(9)】大正5年(1916-08)

《伊賀 虎》《下山京子》當世成上り男女番附
【世の中 2(9)】大正5年(1916-08)

【世の中 2(9)】大正5年(1916-08)
出版者   實業之世界社
出版年月日 1916-08
 當世成上り諸君  p11/95
右列上より 神田鐂藏氏、松崎天民氏、
      石井菊次郎子爵、曾我廼家五九郎氏、
中列上より 幣原喜重郎氏、松井須磨子氏、
      加藤高明子爵、豐竹呂升氏、
左列上より 中平文子氏、高木德子氏、
      菊村音丸氏、下山京子氏
p11【世の中 2(9)】大正5年(1916-08)
〔画像〕p11【世の中 2(9)】大正5年(1916-08)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1556331/1/11
 當世成上り男女番附(口繪を見よ) p31/95
前頭(髪結で)   伊賀 虎
前頭(なんでもで) 下山京子
前頭(美顔術で)  小口みち子
p31【世の中 2(9)】大正5年(1916-08)
〔画像〕p31【世の中 2(9)】大正5年(1916-08)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1556331/1/31
大正五年七月廿三日印刷納本
大正五年八月 一日發  行 第二巻第九號
編輯兼 倉若梅二郎
發行者 東京市麴町區有樂町一丁目四番地
印刷者 秋山 尚男
    東京市麴町區有樂町一丁目四番地
印刷所 凸版印刷株式會社分工場
    東京市本所區番場町四番地
發行所 實業之世界社
    東京市麴町區有樂町一丁目四番地
    振替東京三四三三番
    電話本局四五一五番(編輯用)
        四五一六番(營業用)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1556331/1/94
図書館・個人送信資料利用可 ログイン中【小野一雄】
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